がん専門の精神科医としてケアにあたる腫瘍精神科医・清水研氏との対談を熱望し実現。後遺症が残り、強い光を避けるためにサングラスが欠かせなくなった時、清水氏の著書を手にし、自身の経験も重ねてのめりこむように読んだという。
32歳の時に病気が発覚。12時間に及ぶ大手術を受けた。翌年には胸椎と腰椎を骨折。「実は、お風呂の浴槽につかってたんですけど、そのまま術後てんかんが起きたんです」と入浴中、開頭手術の影響によるてんかんが起きる事故だったと明かした。
グループのツアーが迫り「半年間くらいではやっぱり歩けるようになれなくて。寝転がって足が上がらなかったんです、一切。泣きながら『ごめん、できない』って言ったんですが、最終的にはみんなで会議を重ねた結果、わかった、男として覚悟を決めてやると。よちよち歩きでちょっとずつしか歩けない感じでステージの上に立って。コルセットを付けてライブをやってました。リハビリしながら、本番前もライブ会場の周りを歩いてとか。そういうことをなんとかやって全部乗り越えられた」。骨折の影響で発声や姿勢を保つのも難しい満身創痍の状態だったが、3カ月のツアーを乗り切った。
それでも芸能活動を続けてきた理由として、「ファンの皆さん、応援してくれてる人がいたから。きれいごとに聞こえるかもしれませんが、一人でも応援してくれている人がいたから。やめようと思いましたけど、ほんまに仕事。おばあちゃん喜んでたしな、ファンの皆さん、ここまで走ってきてくれたメンバーいるしなとか。芸能の仕事を続けることで、同じ病気で闘ったり、同じ後遺症で闘ったり、きついな、歩むのをやめようって思ってる人たちが少なくとも必ずいると思うので。支えになれたり、背中を押すきっかけになったりできるのって、一番良い場所って芸能界やんっておもって。芸能をやった方が病気を生かして、人を元気にしてあげられると思って」と語った。