本作は、刀鍛冶の里を舞台に、炭治郎(花江)と上弦の肆・半天狗(古川登志夫)との激闘と、禰豆子(鬼頭)の太陽克服を描いた「刀鍛冶の里編」第十一話の劇場初上映に加え、春にフジテレビ系にて放送開始となる「柱稽古編」の第一話を世界初公開するもの。世界140以上の国と地域で上映される。
煉獄杏寿郎役の日野聡による事前収録ナレーションで、幕を開けたこの日のイベント。伊黒小芭内役の鈴村は「『鬼滅』のイベントに登壇するのは初めてな気がします」、不死川実弥役の関も「俺もそうだ!初めて。感動しました」と初参戦に大喜び。宇髄天元役の小西は「こうして、みんなが柱として集まれてうれしい。応援してくださる皆さんがいないと、こういう場所はできない。どんどん絆、想いが受け継がれてきているのかなとうれしい気持ちでいっぱいです」と声を弾ませた。甘露寺蜜璃役の花澤は「心強いですね」と周囲のメンバーを見渡し、時透無一郎役の河西も「アフレコも先輩方とやらせていただけた。緊張しながらも、温かい眼差しで見守ってくれるのを糧に頑張れた。このキャストでここに立てるのがすごくうれしい」と感激しきりだった。
「柱稽古編」では柱たちにスポットを当て、来たる鬼舞辻無惨との決戦に向けた柱稽古の開幕が描かれる。鈴村は「やっと呼吸が使えた。ついに戦えた」と笑顔を見せると、会場からも拍手が上がった。関は「『鬼滅の刃』がすごい人気で、いろいろな人から『関くんも出ているね』と言われていましたが、ぶっちゃけあまり出ている実感がなくて。『柱稽古編』のアフレコに行った時に初めて、(炭治郎役の)花江(夏樹)くんたちと一緒になってアフレコしている姿を見た」そうで、「炭治郎がいる!善逸やん!伊之助だ!となって。やっと『鬼滅の刃』に参加している実感が出てきた」と楽しそうに語る。悲鳴嶼行冥役の杉田も「ようやくたくさんセリフをしゃべれました。うれしい!」と話していた。
またワールドツアーとあって、世界各地を巡る舞台挨拶も開催される。花澤と河西は、ソウルでの舞台挨拶に駆けつけるという。前回も世界の熱気を体感した花沢は「コスプレして来てくださる方もいっぱいいらっしゃった」としみじみと回想し、「韓国、楽しみだね。河西くんに『サランヘヨ』って言ってもらうからね」と予告。すると河西と一緒にメキシコシティを訪れるという櫻井が「河西さんが『テアモ』って言ってくれないかな」と続き、会場も大爆笑。ライブビューイング先に向かって「愛しています」と呼びかける流れとなった河西は、大照れだった。
この日は節分とあって、小西の発声によって「福はうち!」と全員で豆まきをする一幕もあった。これからの展開にも期待がかかるが、櫻井が「『柱稽古編』、とてもすばらしいアニメーションです。たくさんの方に観ていただけたら光栄です」とアピールしながら、「メキシコにも行って来ます。頑張ってきます」と舞台挨拶への意気込みを口にすると、河西も「全世界に向けてキャストが散らばって、愛を届けていきたい」とニッコリ。胡蝶しのぶ役の早見も「国境を超えて『鬼滅の刃』でつながっていけたら」と熱を込め、大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝
※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正式表記
※煉獄杏寿郎の「煉」の漢字は「火+東」が正式表記
※鬼舞辻の「辻」の部首は「いってんしんにょう」が正式表記