前作となる『大病院占拠』(2023)は、日本が誇る大病院が鬼の面をかぶった謎の武装集団によって占拠され、櫻井演じる休職中の捜査官・武蔵三郎が人質を救うため犯人に立ち向かった。
今作では、神奈川県初の国際空港「かながわ新空港」を、顔を面で隠した武装集団・「獣(けもの)」が占拠する。またもや事件に巻き込まれた武蔵は、1年前の事件以来、休職中の管理官・和泉さくら(ソニン)に協力を要請。空港からの人質救出と、鬼以上に危険な“けもの退治”に挑む。人質救出の期限はわずか1日の完全オリジナルのタイムリミット・バトル・サスペンスとなっている。
第4話では、「虎」丹波一樹(平山浩行)の妻・愛は自殺ではなく、横浜署の署長・川越和夫(片桐仁)に殺されていたことが明らかになった。川越は、5年前のある事件の真相を追っていた愛を、北見茂の命令で殺害した。
しかし、川越はすべてを自供する前に、何者かに毒殺されてしまう。北見が関わっている5年前の事件とは一体何なのか。謎が深まる中、「獣」たちは人質の前で次々と面を外し、素顔をあらわに。「馬」の正体は堀江海斗(カミナリ・竹内まなぶ)、「牛」は 掛川瑠美(ラランド・サーヤ)、「猪」は松長仁(後藤剛範)だと明かされた。「俺たちはすべてを奪われた」と、天童美香社長(黒沢あすか)に恨みを募らせる「馬」「牛」「猪」の過去とは。
■竹内まなぶ(堀江海斗/馬役)
俺の名前は堀江海斗。スタッフの皆さまとの最初の対面は衣装合わせの日だった。
クランクイン前にも関わらず、すでに役に入り込んでいた僕は一切ボケずに衣装だけを合わせた。
せっかく芸人さんをキャスティングしたのに、そんな空気が日テレ番町スタジオに流れた気がした。いや、気にするな堀江海斗。お前は豪放磊落な「馬」だ。
撮影が始まっても俺は一切ボケなかった。いまだに差し入れのタイミングも見失っている。
そして、年明け最初の撮影前日に痛風になった。ある日、丹波(虎)役の平山さんが「馬さんは痛風だから、馬なのに走れないんですよ!」と小粋なジョークで現場を笑わせた。このチャンスを逃すまいと俺は「しかもロケで落馬したことあるんですよ!」とかぶせた。鶏「え?」兎「ん?」羊「はい?」駿河「んん?」龍「それ、複雑骨折とかしますよ?どこの番組ですか?」。心配が勝ってしまった。
4話終了の今、俺の左足親指のつけ根は激痛。
いまだ尿酸が占拠している。
■サーヤ(掛川瑠美/牛役)
武器2個使いです!よろしくお願いします!
(P.S.ボイチェン勝手に外さないでください)
■後藤剛範(松長仁/猪役)
集団犯罪ものは初めてだったのでチームでの絡みや関係を作っていくのが楽しみだ、というのと猪役ってなんだろう、というのが最初の印象でした。クランクインの前は監督と話して松長が抱えているものや失ったものを考え、猪の動画を見る毎日を過ごしました。
自分の役はチームの中でも猪のように目標や怒りにまっすぐ猛進するタイプかと思い、考えずに怒る、考えずに打つ、考えずに走るというのを念頭に現場にいるようにしてます。それとは逆にチームのみんなが初めてお面を外した状態でのあるシーンで牛役のサーヤさんと言葉を交わしたとき、サーヤさんの表情をくみ取ったり、今までとは違う感情になれたのと同時にチームのみんなにそのやりとりをいじられ、頭が真っ白になったことだけ覚えてます。
武蔵の紆余曲折はもちろん我々獣の今後の展開やお面をしてる状態と素の顔のときのテンションの違い、それぞれの獣具合を楽しみにみていただけたらと思います。