タレント、タモリ(78)が20日放送のNHK「ブラタモリ」(土曜後7・30)に出演。旅のパートナーを務める福岡局の野口葵衣アナウンサー(28)と富山・黒部峡谷を訪れた。
斜面にレールを敷き、巻き上げ機で動く装置「インクライン」に乗車した際、関係者は「インクラインは2台セットで連動している『つるべ方式』」と説明。タモリが「つるべ方式…。わしや」と落語家、笑福亭鶴瓶(72)の口調をまねると、番組テロップは「つるべ違い!」とツッコミを入れていた。
富山県の黒部峡谷鉄道の終点・欅平駅と黒部ダムを結ぶ関西電力の工事用輸送路「黒部ルート」(全長約18キロ)は今年6月から一般開放される。これまで黒部の観光ルートは「立山黒部アルペンルート」のみだったが、新たに「黒部ルート」を旅行商品として企画・販売。世紀の難工事として知られるダム建設の歴史を世界に向けて発信する。
黒部ルートは黒部ダムや黒部川第4発電所(通称・くろよん)などの建設に伴って整備され、現在も関電が施設の保守管理や資材運搬のために使っている。ルート上には、くろよんや吉村昭の小説で知られる「高熱隧道」などの見学スポットがあり、急傾斜を下りるインクラインや関電の上部専用鉄道に乗って移動する。
■笑福亭 鶴瓶(しょうふくてい・つるべ) 本名・駿河学(するが・まなぶ)。1951(昭和26)年12月23日生まれ。大阪市出身。京都産業大を中退後の72年、六代目笑福亭松鶴に入門。70年代から俳優としても活躍し、映画は「母べえ」「ディア・ドクター」「おとうと」など。80年代から「笑っていいとも!」でタレントとしても頭角を現す。74年に結婚した夫人との間に一男一女。長男は俳優、駿河太郎。