大病経験の立花理佐が元気な姿、国実百合は33年前と変わらぬ歌声でファン魅了「これからも歌いたい」

大病経験の立花理佐が元気な姿、国実百合は33年前と変わらぬ歌声でファン魅了「これからも歌いたい」

(左から)仁藤優子、立花理佐、宮前真樹、国実百合【写真:ENCOUNT編集部】

(ENCOUNT)

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仁藤優子、宮前真樹も!元アイドル4人がスペシャルイベント

 元アイドルの立花理佐、仁藤優子、国実百合、元CoCoの宮前真樹が15日、都内でアイドルイベントを開催した。昭和アイドル好きの宮前がホスト役を務める動画配信サービス『昭和アイドルアーカイブス』のスペシャルイベント。約33年ぶりにステージに立った国実をはじめ、約20年ぶりの仁藤、直腸がんだったことを公表した立花の3人をゲストに迎えて、懐かしい歌と今だから話せる当時の裏話を披露した。(取材・文=福嶋剛)

 チケットはソールドアウト。開演前のロビーにはステージ衣装や歌番組の台本、賞レースで獲得したトロフィーなど出演者のお宝が飾られた。ファンはその1枚1枚を撮影しながらチェックした。そして、ステージではリハーサルが開演ギリギリまで続いた。4人個々の音合わせでは、他の3人が客席に座って手拍子をしながら声援を送った。

 司会を務めた宮前も昨年、50歳を機に約20年ぶりのステージに立った。

「本当は人前に出るのは昨年のイベントの1回だけと決めていたんです。そしたら、たくさんの方から声を掛けていただいて、『素直にありがとう』って受け止めることができました。私自身が昭和アイドルのファンなので、『私がお役に立てることでみなさんに喜んでもらえるのなら、お手伝いをさせてもらいたい』と思って参加しています」

 仁藤はリハを終え、「緊張しちゃった」。近況を聞くと、笑みを浮かべて言った。

「最近はたまにお芝居に出させていただいたりもしますが、普段は母親をやっています。息子が空手を習っているので時々、私も空手をやったりして体を動かしています。今日の楽屋もママトーク炸裂ですよ(笑)。当時の思い出話とか。私はほとんど覚えていないんだけど、立花がビックリするくらい記憶力があって何でも覚えているんです。それでみんなで盛り上がっていたら、スタッフさんから『お客さんに声が聞こえてしまうのでお静かに』って、注意されました(笑)」

 定刻の午後6時に開演。宮前のサポート役としてサンミュージック所属の4人組アイドルwqwq(ワクワク)が、酒井法子の『ホンキをだして』カバーしてステージを温めた。続けてゲストの楽曲を1コーラスずつ歌ってから、ご本人登場。この流れで立花、仁藤、宮前をステージに呼び込んだ。そして、宮前が国実の『友達以上』を1コーラス披露。直後、白いドレスを着た国実が姿を見せた。アイドル時代にはなかった宮前と国実のデュエットが実現し、客席からは大きな拍手が起きた。

 その後、4人個々のステージになり、トップバッターを国実が務めた。本人が思い入れのあるという『秋色の街』『青い制服』を披露。33年間のブランクを全く感じさせない現役時代と同じ歌声とたたずまいで、観客は驚きながらじっくりと耳を傾けた。

 歌い終わった国実は緊張から足の震えがしばらく止まらなかった。そして、トークコーナーでは、アイドル時代の思い出、引退後の歩み、復帰を決めた思いなどを語った。

 2番目に仁藤が登場。87年にデビューしたものの、喉を痛めて歌うことを止めたことから、本番前は「今もまだ歌えなくなった当時を思い出すと何だかモヤモヤしてくるんです」と話していた。だが、wqwqとデビュー曲『おこりんぼの人魚』を歌うと、アイドル時代と変らないまぶしい笑顔になった。

 MCコーナーでは「今、アイドルをやっていたらみなさんはどのアイドルグループに入りたいですか?」という質問に4人が回答した。

宮前「ももいろクローバーZかな」
仁藤「何だろう…モーニング娘。かな」
立花「TWICEしか分からない」
仁藤「踊りたいのよね(笑)」
立花「そうそう」(会場から拍手)

そして、国実はwqwqのメンバーに「雰囲気的に乃木坂46じゃないですか」と言われ、「えっ、今から入れるのかしら(笑)」。この返しが立花のツボに入り、笑いが止まらない。宮前は「理佐ちゃん、ここは喫茶店じゃないからね」とツッコミ。このまま、4人の初共演とは思えない息の合ったトークが繰り広げられた。

 歌のコーナーに戻ると、立花がデビュー曲の『疑問』、第29回日本レコード大賞の最優秀新人賞受賞曲『キミはどんとくらい』を当時の振り付けそのままに歌い切った。

「激しくて息が切れちゃって、途中で『歌えないかな』と思ったんだけど、みんなの声援で歌えました!」

 最後は司会の宮前が『シャボンのため息』、CoCoの『あなただから好きなの』を歌唱。直後、他の3人が登場し、翌16日に51歳になる宮前をサプライズでお祝いした。

 終了後は出演者全員が出口で来場者一人ひとりをお見送り。その後、客席にいた西村知美、伊藤智恵理らが4人のもとに駆け寄り、再会を喜び合う輪が広がった。

終演後の出演者トーク

立花「とにかく楽しい1日でした。『また、やりたい』って思ったし、私も若返ったような気分で歌えました」

宮前「理佐ちゃんが元気になってステージに上がってくれたから、みんなうれしくて楽屋で泣いていたの」

立花「ありがとう(笑)。またこうやって歌えるとは思わなかったから、ステージに立った時にゾクゾクしちゃって。本当にみなさんに『ありがとう』って言いたいです」

仁藤「いや〜もう、こんな感じで楽屋もステージもホント楽しくて。お客さんもスタッフのみなさんもとっても温かくて感謝しかないです。理佐のおかげでトークも盛り上がったしね」

立花「そうなの? 私、何もしてないよ」

仁藤「いやいや(笑)。そこでボケるのかい。十分に盛り上げていただきましたよ」

全員「(笑)」

国実「33年ぶりにステージに立てたことが、すごくうれしかったですし、今日は本当に楽しかったです。当時の記憶ってあまりないんですが、歌っている時にあの頃を思い出しました。歌い終わってからの方がドキドキしていたんですが、『これからもステージで歌いたい』っていう気持ちがさらに湧いてきました。ありがとうございました」

宮前「私のアイドル好きがこんな形でお役に立ててホント良かったです。私にとってはテレビで見ていた先輩方なので、当時の記憶はたくさん残っています。ファンの人たちと同じ気持ちで先輩方とお話ができたことがとっても楽しかったです。これからも小さい輪をどんどんつないで、みんなが楽しめるようなことをやっていけたらうれしいです。来てくださったみなさま、本当にありがとうございました」福嶋剛

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