歌手で俳優のケニー大倉(51)と大倉弘也(44)の兄弟が13日、都内で公開中の映画「風が通り抜ける道」(田中壱征監督)の舞台あいさつに登場した。
2人は2014年(平26)に62歳で亡くなったジョニー大倉さんの息子。ともに歌手、俳優として活動しているが映画初共演となった。
「風が−」は22年(令4)の沖縄県本土復帰50周年記念作品。沖縄生まれの主人公・大城光(比嘉梨乃=31)は、子供の頃に母を亡くし、父を残して歌手になる夢を持って18歳で上京。芸能プロに所属したが10年の月日がたち、父ががんにかかった知らせが届く。ケニーは大城のマネジャーの佐伯、弘也は同僚のマネジャーの宮本を演じる。
ケニーは「映画は20年ぶり。10代から俳優の世界に入り、1度は芸能界を諦めました。田中監督と出会ったことで、この作品に出会えました。今、また俳優としてやれている僕の思いを感じていただければ」。弘也は「兄のケニーと映画初共演。感慨深い。満足でございます」と笑顔を見せた。
田中壱征監督(50)は「沖縄をテーマにした映画ですが、日本列島各地を通して思いを発信しています。命をかけて作りました。6月にはニューヨークで上映します」と話した。