有働由美子アナ 「news zero」卒業後は音楽番組のMCに…継続して日テレの番組に出演する事情

 日本テレビは昨年12月14日、報道番組「news zero」(日本テレビ)のメインキャスターを務める有働由美子アナ(54)が今年3月いっぱいで番組を卒業することを発表した。が、この日の夜、彼女は顔に絆創膏が貼られた痛々しい姿で番組に出演。なんでも酔って階段を踏み外したというのだが、酒豪としても知られる彼女がなぜそこまで呑んだのか。

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 14日の「news zero」は、いつもは右側に寄せる前髪を左前に下ろし、左目の上下に絆創膏という姿で現れた有働アナの謝罪で始まった。

有働:こんばんは。えっと、あのー、階段を踏み外して顔を打ってしまって、お見苦しくて申し訳ございません。忘年会シーズン、皆さんもお気をつけください。さて、今日最初のニュースはこちらです。

――と、自民党の裏金疑惑のニュースに入った。エンディングでようやく番組卒業の報告があったのだが、再び謝罪で締めくくった。

有働:そして皆さまにご報告があります。本日発表になりましたが、私、有働由美子は、来年の3月いっぱいでこの「news zero」を卒業することとなりました。3月まで精一杯お伝えしますので、引き続きよろしくお願いいたします。と……この顔で言われてもねえ。ホントに階段を踏み外して、顔面が床に付いちゃったんですよ。丁寧に歩く、丁寧に階段を降りることを、是非、皆さんに……皆さんはやらないですね。お気をつけください。今夜も「zero」にお付き合いいただきありがとうございました。すいませんでした!

 なぜ階段から落ちたのかは、翌日に放送されたラジオ番組「うどうのらじお」(ニッポン放送)で本人の口から明かされた。

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朝7時まで呑んだ

有働:私事なんですけど、今朝、MRIを撮りに脳ドックに行ってまいりました。(中略)「どうしました?」って言う先生に、「二日酔いでちょっとぉ」……「またですか?」。そういえば私、半年前にも酔っ払って頭打って、意識なくなってMRIを撮りに来たんだったと思い出して、「そうなんです。本当にお恥ずかしい話なんですけれど、昨日の朝7時ごろに階段を降りていましたら、最後の、最後の一段だったんです、先生。最後の一段を踏み外して、左の頬骨で着地しちゃったんですよ。びっくりしたんですけど、酔っ払っていたものですから家に帰ってすぐ寝て、起きたらちょっと赤くなっていたんですけど、15時間くらい経ってから気持ちが悪くなって、頭も痛くなってきたて、こりゃおかしいかもと思ってまいりまして。歯も欠けちゃって、ほら歯も!」って言っている私に、先生が被せてきて、「はい、MRIとレントゲン撮ってきてください」と。

 どうやら14日の朝7時まで呑んでいたらしい。日テレ関係者は言う。

「彼女の番組卒業は以前から決まっていたことですが、実を言うと発表は来年1月中旬を予定していたんです。ところが突然、14日に発表することが決まった。有働アナとしても気持ちの整理ができず、深酒してしまった可能性もあります」

 有働アナは来年3月いっぱいメインキャスターを務めるのだから、発表はもっと遅くてもいいはずだ。

2年前から囁かれた降板

「4月からメインキャスターが変わるわけですから、新たなCMスポンサーを集めなければなりません。そのためにはできるだけ早く発表して欲しいと、営業局から要請があったそうです」

 4月から「news zero」のメインを務めるのは日テレの藤井貴彦アナ(52)だ。夕方の報道番組「news every.」が好評で、一昨年と今年の「好きな男性アナウンサーランキング」(オリコン)では1位に輝いた。今のままのほうがいいのでは?

「藤井アナは、現在はフリーの羽鳥慎一アナ(52)と同期入社。ここ数年、『好きなアナウンサーランキング』では、2人で首位を奪い合うデッドヒートを繰り広げています。2010年にスタートした『news every.』は、MCを務める彼のおかげもあり同時間帯でNo.1の高視聴率を取るようになりました。もっとも、視聴習慣がついたせいか、彼が不在の時でも高視聴率をキープするようになり……」

 それで藤井アナを後任に?

「『zero』は同時間帯の報道番組としてはTBSの『news23』にも勝っていますが、22時台の『報道ステーション』(テレビ朝日)には遠く及びません。そのため、有働アナの降板は2年ほど前から囁かれていました」

 そんなに前から……。

外堀から埋める

「日テレとテレ朝は年間視聴率で争っている真っ最中ですから、どの番組も視聴率を落とすわけにはいかないのです。そのため、数字が取れない番組のテコ入れを図ろうとしているのです。それでも有働アナがこれまで降板しなかったのは、彼女の所属事務所に力があったからです」

 彼女がNHKを退局して所属したのがナチュラルエイトだ。同社の大橋由佳社長は元々プライムという芸能事務所のマネージャーだったが、担当していたくりぃむしちゅーの上田晋也(53)と有田哲平(52)と共に独立。後に所属したのがマツコ・デラックス(51)で、マツコの勧めで有働アナも所属することになったと言われる。

「少数精鋭の事務所で、所属タレントはいずれも人気者ですから、テレビ業界的に力もありました。有働アナの卒業を持ち掛けようにも『上田もマツコも日テレには出演させないわよ』と言われたらお終いです。ところが、上田もマツコもそれほど数字が取れなくなってきたのです。そこで日テレは外堀から埋めていきました。ナチュラルエイト所属タレントの番組を終了させていったのです」

 まず、21年9月には上田が司会を務める「おしゃれイズム」が終了した。

「16年半も続いた番組ですが、後期は視聴率が低迷したため、一社提供のスポンサーの意向という理由で番組を終了させました」

 続いて、今年9月いっぱいで終了したのが「マツコ会議」、さらに、くりぃむしちゅーと堺正章で19年続いた「世界一受けたい授業」も来年3月いっぱいで終了することが発表された。

削減できる制作費とは?

「特に『世界一受けたい授業』は、3年以上前から視聴率が低迷しており、何度かテコ入れも行ってきました。しかし、司会者が変わらないので番組の新装開店感が出せず、裏のテレ朝『池上彰のニュースそうだったのか!!』に負け続けていました。早いうちに新番組に替えたかったのですが、なかなか終わらせることができませんでした」

 もっとも、22年4月には「上田と女が吠える夜」が日テレでスタートしているし、マツコと村上信五(関ジャニ∞)の「月曜から夜ふかし」も続いている。

「視聴率が良ければ継続するということです。ただ、数字が悪くても何もできなかったという状況が変わってきたのです」

 制作費の問題が大きいという。

「地上波の視聴率全体が下がっているテレビ局で、CMスポンサーからの収入が年々減っている中、削れる制作費は削ってきました。まだ削減できる制作費といえば、タレントのギャラです。くりぃむしちゅーの2人も高いのですが、帯番組に出演している有働アナも決して安くはなかった。後任の藤井アナは局アナですから、その心配はありません。制作費削減という意味もあって、彼女は卒業したのです」

 とはいえ、有働アナは「zero」卒業の直後から日テレの新しい音楽番組のMCを務めると報じられている。

「月曜から木曜まで『zero』のメインキャスターを務めていた彼女のギャラは、相当の額になっていました。その分の収入が絶たれてしまっては、来年の住民税を支払うのもきつくなりますからね。日テレがその点に配慮したということです。業界では、帯番組のレギュラーを失ったMCに対して、例えばBS番組のレギュラーを持たせたりして、ケアするのは珍しいことではないです。特に有働アナの場合、NHKから引っ張ってきた手前、日テレとしても無下にはできませんからね」

デイリー新潮編集部

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