ジャガー横田「おむつ変えも、ゴミ捨てもしたことがなかった夫」と家族の信頼関係を築くまで

ジャガー横田「おむつ変えも、ゴミ捨てもしたことがなかった夫」と家族の信頼関係を築くまで

ジャガー横田「おむつ変えも、ゴミ捨てもしたことがなかった夫」と家族の信頼関係を築くまで

(CHANTO WEB)

45歳で出産したジャガー横田さん。出産後しばらくは夫の仕事が多忙のため、夫と息子の間で信頼関係を築く時間もなかったといいます。(全4回中の2回目) 

父親不在の子育てでも

── 45歳で息子さんを出産されました。初めての育児はいかがでしたか?

ジャガー横田さん:主人は仕事が忙しくて家を不在にしがちでしたし、私も仕事をしていたので、私の姉に頼りながら子育てをスタートさせました。息子の大維志にとっては、小さいときは母が2人いるようなイメージで、お父さんがいなくても不便はなかったんじゃないかと思います。

よく、父親が子どものおむつすら取り替えないと不満に思う人もいますが、うちも主人は一度も替えたことはなかったですね。でも、私と姉が取り替えるから、とくに主人にやってもらう必要がなかったんですよ。

── 息子さんを叱るのも、ジャガー横田さんが担当されたのでしょうか?

ジャガー横田さん:私ですね。ただ息子が2歳前後のときに、一度だけ主人が声を荒げたことがあります。主人が仕事から帰ってきたときに、息子がわけのわからないことをいって騒いでいたんです。子どもだからよくあることですが、これまで子どもに対して怒るようなことはいっさいなかった主人でしたが、その日は疲れも溜まっていたのだと思います。それでつい大きな声を出してしまったんです。息子はびっくりして泣き出しました。

主人は、当時子どもの世話をあまりしていなかったので息子と信頼関係を築けていませんでした。この状態で主人が怒っても、子どもはただ怖がって泣くだけ。息子を叱るのは私がやるから、主人には口を出さずに見守ってほしいと伝えました。それ以来、主人は息子に対して大きな声で怒ることはありません。

夫婦で役割分担を考えて、息子の幼少期には私がしつけや生活習慣を教える。息子が受験や思春期に入るときは、医師であり、父親である主人が息子の相談に乗るほうが、うまくコミュニケーションが取れるのではないかと考えたんです。

学校に馴染めない
息子さん小学生の頃、家族にてお食事中

── 息子さんは、小学3年生までインターナショナルスクールに通われていたそうですね。

ジャガー横田さん:息子はハワイ生まれで、日米二重国籍を取得しています。将来は英語が話せるようにと、2歳からインターナショナルスクールの幼稚舎プレスクールに通わせました。同時に、主人が日本語の勉強も重視して日本語の塾にも通わせました。

── 小学校4年生から日本の公立小学校に転入しました。新しい生活はいかがでしたか?

ジャガー横田さん:親としては、これまで英語で授業を受けていたものが、急に日本語で学ぶことになったし、親しい友だちもいない中で学校に馴染めるのかどうかも心配していました。実際、学校が始まると、やはり最初は学校になかなか馴染めず、問題を起こすこともありました。息子はみんなとコミュニケーションを取りたくても、あまり日本語が理解できずに苦労していたようでした。会話をしたくてもうまく自分の言葉で説明ができない。周りとうまく関わることができない中で、ストレスから落ち着きを失っていきました。

── 息子さんとは、家ではどのような会話をしていたのでしょうか?

ジャガー横田さん:私が息子に、「これをやるんだよ、わかった?」といった声掛けをすると、息子は「いやだ」とか「わかった」といった簡単な言葉で返していました。今思えば、息子は口数が少なかったものの、その原因がまさか日本語を十分に習得していなくて、考えていることを伝えるのが難しいからだとは思わなかったんです。

私自身も、息子に対して一方的に話しかけるだけで十分にコミュニケーションをとってこなかったのかもしれません。「言うことを聞かないな」とか、「落ち着きがないな」とか、低学年のときはそういう間違った解釈をしてしまい、申し訳なかったなと思っています。

ゴミも捨てたことがない夫
高校生になった息子さんと

── ところで、ジャガー横田さんご夫婦は仲がとてもよさそうです。夫婦喧嘩をすることはありますか?

ジャガー横田さん:主人は普段からあまりあれこれ口出ししないタイプです。もちろん夫婦なので愚痴をこぼすこともありますし、喧嘩することもあります。どちらかというと、私が主人に対して不満をぶつけて、主人は対立を避けるためにさりげなくその場を立ち去る感じです(笑)。

── 家事全般、ジャガー横田さんが担当されているのでしょうか?

ジャガー横田さん:すべて私がやっています。主人はゴミを捨てたことすらないです。とはいえ、脱いだ洋服や靴下はすべて脱衣所にもっていくし、食べた食器は片づける。部屋を汚すことがない。ゴミ捨てはしないけど、自分の身の回りのことは全部やるから手がかからないんです。

── 普段、ご夫婦でどんな会話をされていますか?

ジャガー横田さん:主人が嬉しかったこと、悲しかったことなど、その日の出来事をたくさん話してくれるので、私が話を聞くことが多いです。また、主人より私のほうが人生経験を積んでいることもあり、人間関係について聞かれることもあります。何気ない話ですが、楽しいひと時です。普段、テレビでは主人のことを最低な亭主とか言ってますけど、いまこうやってお話していたら、いい人なのかもと思えてきました(笑)。

PROFILE ジャガー横田さん

東京都出身。プロレスラー。タレント。2006年、医師の木下博勝氏と結婚。夫妻と息子、大維志さんとともにYouTube『ジャガー横田ファミリーチャンネル』で日々の暮らしを発信中。

取材・文/間野由利子

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