歌手の美川憲一が9日、昨年12月30日に急速進行性間質性肺炎のため73歳で亡くなった八代亜紀さんを悼んだ。
長年交流がありながら、八代さんとは近年、ジョイントコンサートで共演。スポーツ報知の取材に「びっくりしました。まだ信じられない。芸能界で彼女ほど人間性抜群の人はいなかった。つらい」と肩を落とす。
「私たちクラスになると仕事で譲り合う、ということがなかなか難しいもの。苦労して一枚看板でやってきただけにね。でも亜紀さんは違ったわ。トークもすごくやりやすくて楽しくて」。
ともに一時代を築き、浮き沈み激しい歌謡界を生き抜いてきた。「“ジョイント”では私はシャンソン、彼女がジャスを担当でした。共演がすごく心地良くて。そういう人ってなかなかいない。彼女の自然体でさっぱりした性格の一方できめ細かな優しさに包まれるような感覚とでもいうのかしら」と振り返り、八代さんの入院直前にも「『ジョイント、必ずまたやりましょうね』と約束し合ったたのに。残念過ぎます」と話した。

