俳優の役所広司(67)が23日、東京都内で公開中の主演映画「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース監督)公開記念イベントの舞台あいさつに共演の柄本時生(34)、中野有紗(18)と出席した。
静かに淡々と日々を生きるトイレ清掃員の平山(役所)に思いがけない出来事が起きるストーリー。役所は、第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞し、映画は第96回米アカデミー賞国際長編部門の日本代表になっている世界的話題作だ。
役所は、作品がアカデミー日本代表に選ばれ「日本代表というと(野球の)WBCじゃないですが、選ばれたので、あと1歩前に進んでいけるといいな、と思ってます」と受賞に期待大。この日は、ドイツ人の巨匠・ヴェンダース監督からビデオメッセージが上映され「アカデミー賞の日本代表に選んでもらえて光栄です。光栄を祈っててください!」と観客に呼びかけた。
柄本は、役所との共演に父の俳優・柄本明(75)から「役所はうまいぞ」と言われたそうで、「かっこいいですよね。本当に。少しでも(うまさを)分かればと、すごく(演技を)見させてもらった」と共演に大感激。役所は、時生が幼少期、父に連れられて自宅に遊びに来たと明かし「子どものころから(時生を)知っていて、つくづくいい俳優さんになった」と太鼓判を押した。
映画初出演の中野も、役所に対し「とてもお優しい方。落ち着いてできたのも役所さんのおかげ」と感謝しきり。役所は「僕をほめる会みたい。照れくさい」と笑顔を弾ませた。