「SMILE―UP.」(スマイルアップ、旧ジャニーズ事務所)は8日、所属タレントの受け入れ先となる新会社名を「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」とし、代表取締役CEO(最高経営責任者)に、タレントの代理で仕事に関して交渉するエージェント会社社長の福田淳氏(58)が就任したと発表した。
福田氏がエージェントとしてかかわる女優のんさんは2016年、アニメーション映画「この世界の片隅に」で主人公の声を担当し、高く評価された。
同映画で監督を務めた片渕須直さん(63)によると、のんさんの起用から映画に関連した番組出演に至るまで、様々な場面で難航したという。そんな中、仕事の成立に尽力した福田氏について、「正しいと思うことを実行する一方で、物事を荒立てないようにする、リアリストの側面もある」と評価する。
福田氏のCEO就任について、片渕さんは「今のままでは、所属タレントは以前のような仕事ができなくなる。タレントも被害者であり、そういう人たちのために、また一肌脱ごうとしている。本当に頭が下がる」と語った。