旧ジャニ、新社長に福田淳氏就任 決め手は?「誰がやっても非難される状況」で…心動いたジュリー氏の手紙

 「SMILE―UP.(スマイルアップ)」(旧ジャニーズ事務所)の井ノ原快彦副社長は8日、事務所から独立した形で設立するタレントのマネジメントなどを担う新会社の名称を「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテインメント)」とすると、ファンクラブ向けの動画で発表した。社長にコンサルティング会社社長の福田淳氏が就任する。

 新社名発表動画には、井ノ原副社長と発表した福田新社長が登場。新たな社名を「STARTO ENTERTAINMENT」と発表した。社名の読み方は「スタートエンターテインメント」。ファンから公募した14万156件の候補全てに目を通し、決定したという。

 新社名発表に先立ち、井ノ原副社長が「新会社のCEOになっていただく、福田さんを紹介したいと思います」と、福田氏を紹介。「我々にとって大変厳しい状況の中で、引き受けてくださいました。僕たちタレントの気持ちを理解してくださって、なおかつ、経営をできる力量を持っている方。とても貴重な方だと思ってます。誰がやっても非難される状況の中で、引き受けてくださいました。福田さん、本当に心から感謝しています。そんな気持ちで、僕はいます」と、現在の思いを打ち明けた。

 福田氏は動画に登場し、「緊張しています」とはにかんだ笑顔。井ノ原副社長から「引き受けてくださったことで世間からいろいろと言われてしまったことが大変心苦しいのですが、福田さん自身はどのようにお考えでしょうか」と問われると、「まず僕は、全然知らない僕が新社長候補と言われ、混乱するのは良く分かります。それよりも何よりも、ファンのみなさまをやきもきさせてしまったこと、不安にさせてしまったことが申し訳なく思う」とファンの気持ちを慮った。

 同事務所を巡る問題については、「ワイドショーを見て、自分も批判的な立場の一人だった」と本音を打ち明けたが、10月2日に開いた2度目の会見で見方が一変。ジュリーさんの手紙に「凄く人間味を感じた」という。「これだけの大きな会社で、判断されるのは難しかっただろう」と、同じ経営者としての意見を述べた。

 また、動画の公開後に公式サイト上に自身の言葉を掲載。「このたび新しく誕生する『株式会社STARTOENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)』のCEOに就任する福田です。社名の意味は『STAR(スター)+と(未来へ向かう)』。タレントたちと、これから出てくる後輩たち、それぞれの個性や目標に寄り添い、伴走する。そして、ここから新たな伝説をスタートする。そんな思いを込めています」と社名に込めた意味を明かした。

 また、「スタートエンターテイメントは、それぞれのタレントの希望に応じて、エージェント契約を行うこともあれば、他の事務所と同様に、タレントのマネジメントを行うことあります」と、新体制について説明。「このエージェント制とマネジメント制のハイブリッドというスタイルは、タレントのキャリアパスの自由度を増やすためのもので、世界のエンタメ業界においても新しいビジネスモデルです。スタートエンターテイメントの経営陣は、タレントたちを支えるため、経営に専念するチームです。私たち経営陣は、今まで彼らが構築してきた部分を変えようとは全く思っておりません。そしてファンの皆さんが、一刻も早く安心して、彼らを応援できるような形にしていきたいと思います。今後は、加えて、新しい試みもサポートしていきます」と、新たな取り組みを強調した。

 社長に就任する福田氏は日大芸術学部卒。ソニー・ピクチャーズエンタテインメントを経て、社内起業したソニー・デジタルエンタテインメントの社長を務めた。17年に「スピーディ」を設立し、福田氏はブランドコンサルタントとして活動。スピーディ社では、ハリウッド式のエージェント業務を行ってきた。のんとは16年にエージェント契約を結んだ。メディアのインタビューでは、テレビ局の手法などを批判。芸能界の変革を訴え、エージェント業、アートギャラリーの運営、出版業など多岐にわたるビジネスを手がけている。

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