■「ウエストランド・井口の愛を取り戻せ」
有村は、芸人が主人公の映画「手紙」を紹介し、特に“慰問先の刑務所で兄の前で弟(主人公)が漫才を披露するシーン”は号泣必至であると、「これで魂、ふるえなかったら人じゃない」と断言した。ところが、視聴後、個室ボックスから出てきた井口は、「これで泣く人はあんまりいないんじゃないですか?」とまさかの感想を口にし、さらに「あんな間(ま)で漫才しちゃダメ」との発言には、一同から「そこじゃない!」とツッコミが飛び交っていた。
また、塚本は鉄拳によるパラパラ漫画作品「お父さんは愛の人」を推薦し、家族愛がつまった感動の物語に、河本や塚本は号泣、大悟も「誰もがわかる愛」と絶賛するが、個室ボックスから出てきた井口の予想外な表情にスタジオは騒然となる。
そして、河本は「(相方である)僕の娘のビデオレターを見たら、さすがに泣くんじゃないかな」と日頃の感謝をつづったビデオレターを公開するが、「これはいちばん泣けない」と続けて、河本の家族に対する不満を爆発させた井口に、河本は「俺のことはいいけど、家族のことは言うなよ」と声をあらげ、スタジオに困惑と笑いが広がってしまった。
■「あやまっても許してもらえなかった」
番組では、1年間にわたりガチけんか中だというしずるの村上純とライスの関町知弘を救済するための緊急企画「千鳥しか仲裁できない 芸人マジげんか」を実施。鬼越トマホークが千鳥に村上と関町の不仲を解決してほしいと相談を持ちかけた。
営業先に向かう車内で関町が、村上の出したエッセイ本について「お前のエッセイってやっぱ売れてないの?」とイジったことで村上がガチギレし、けんかになったという今回の騒動に、別の企画と称してふたりを呼び出し、まずはノブが関町の言い分を聞く。楽屋で待機する関町のもとを訪れ、関町からけんかの経緯を聞くと、関町はすぐに謝罪したと明かし、「あやまっても許してもらえなかった」と告白した。
その後、ノブは村上の楽屋へ行き、関町の謝罪を「許せなかった?」との質問に「許さないと決めましたね、その時」と目を見開き、宣言した村上は、さらに“許さなかった理由”を説明する。いまだ収まらない村上の怒りを目の当たりにしたノブは、逃げるように村上の楽屋を退出すると、大悟たちのもとへと戻り、「踏みこむべきところじゃない」と不安をもらす。
そして、村上の心を開くため、今度は大悟も、関町も同席した上で、村上の楽屋を訪れる。ふたりのわだかまりを解消するべく千鳥が仲裁に入るが、ノブが「こんな大アホがイジってたんか」とあきれるほどの関町のポンコツぶりに、鬼越トマホークのふたりも笑いをこらえきれない。
一方、「許さない」とかたくなな村上に対し、大悟は「イジられるのが嫌って言っても、イジったりイジられたりする世界におる人間が本を出してるからな」「芸人が本を書くっていうのは、その覚悟もないと」とこのけんか騒動の核心をつく。大悟の愛ある説教に「それは本当にそのとおりです」と納得する村上だったが、大悟の言葉を聞いた関町の反応に、村上の怒りは再燃してしまう。