脚本家の三谷幸喜氏が2日、司会を務めるTBS系「新・情報7days ニュースキャスター」(土曜・後10時)に生出演。11月29日にかねてから療養中の川崎市内の施設で老衰のため亡くなった、ドラマ「ふぞろいの林檎たち」、「岸辺のアルバム」など数々の名作ドラマを手がけた脚本家の大先輩・山田太一さん(享年89)を悼んだ。
「山田太一さんは例えば普通の家族の話であるとか、普通の大学生の話であるとか、そういう普通の人たちの物語に何か人間のエゴとか、人間の美しさとか、面白さを散りばめていく本をたくさん書かれていて」と話し出した三谷さん。「静と動で言うと、どちらかと言うと、静のイメージがあるんですけど、実は動の方もすごくて。『岸辺のアルバム』もそうだけど、ものすごくドラマチックな物語を作るのが、とても上手な方で」と続けた。
その上で「『獅子の時代』っていう大河ドラマもすごかったですよ。明治維新の話なんだけど、普通、大河ドラマって歴史上の人物を描くんだけど、山田先生は架空の人物を主人公にして。菅原文太さんがおやりになったんだけど、その人がずっと激動の時代を生き抜いていく物語を書いていく。1年間、ものすごいスペクタクルなドラマだったんですね。そういうのを書く方だったと思います」と手振りをまじえて話した。