脚本家の三谷幸喜氏が2日、司会を務めるTBS系「新・情報7days ニュースキャスター」(土曜・後10時)に生出演。11月29日、かねてから療養中の川崎市内の施設で老衰のため亡くなった、ドラマ「ふぞろいの林檎たち」、「岸辺のアルバム」など数々の名作ドラマを手がけた脚本家の大先輩・山田太一さん(享年89)を悼んだ。
まずは山田さんの作品の「ドラマチックさ」を力説した三谷さん。その後、「お会いしたのは1回だけなんですけど、30年くらい前に渋谷のビデオスタジオの前の道で山田先生がタクシーを拾おうとしてたんです。手を挙げて」と話し出すと、「それを見つけたんで、何か悔しかったんで、山田先生よりちょっと先に立って、先にタクシーを拾っちゃったんですよ。この人に勝てるのは僕にはこれしかないって。その時しかお会いしてないです」と秘話を明かした。
司会の安住紳一郎アナウンサーが「山田さんは三谷君がなぜか私の前でタクシーを停めたっていうのは(気づいた)?」と聞くと、「持っていた台本で顔を隠しました。先輩、すみませんでした」と頭を下げていた。