今年話題になった言葉に贈られる「2023ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、発表され、プロ野球で38年ぶりに日本一に輝いた阪神の今季のチームスローガン「アレ(A.R.E.)」が年間大賞に選出された。岡田彰布監督(66)が、選手が優勝を意識しすぎないよう、優勝を「アレ」と表現し続けたことが社会現象となった。
選考委員の漫画家、やくみつる氏(64)は講評で、岸田文雄首相(66)を揶揄した「増税メガネ」を候補30語に推さなかった理由を説明した。11月に候補の30語が発表された際、SNSでは「増税メガネ」が外れたことに「忖度では?」と言った声が上がっていた。
やく氏は「正直申して仮得点は低くなかった」と明かしたが、一方で「これを候補語として推すには躊躇もあった」という。「ルッキズムに依存するアダ名を全否定するものではないが、『増税メガネ』は首相のアダ名を超えて一人歩きしてしまっている。弱視等の理由でメガネを着用されている知人や子供たちを思ったとき、これを尻馬に乗っかって推すべきではないと選考委員の一員として考えます」と説明した。