旧ジャニ番頭・白波瀬傑元副社長 いまだに関連会社「ジェイ・ドリーム」役員として名を連ねていた

 旧ジャニーズ事務所の番頭で、剛腕のメディア対応で知られた元副社長の白波瀬傑氏。その白波瀬氏、本体からは去ったが、いまだに関連会社には名を連ねているという。

 創業者であるジャニー喜多川氏の連続性加害問題で白波瀬氏は引責辞任。その後、嘱託社員として在籍していたが、10月15日をもって契約終了し、事務所を退職している。ところが、関連会社「ジェイ・ドリーム」の登記には、取締役として白波瀬氏の名前が記されたままだというのである。

■SMAP関連の休眠会社とはいえ…

「『ジェイ・ドリーム』社は主にSMAPの音楽・映像の企画制作、その著作権管理を目的として2005年に設立されました。もともとはジャニー氏が代表取締役社長、元SMAPチーフマネジャーで現『新しい地図』の3人が所属する事務所代表のI氏が取締役で、白波瀬氏は08年に取締役となった。15年に退任したのですが、20年6月に再び取締役となって、11月27日現在に至っているんです。休眠会社のようで、変更登記していないだけなのかもしれませんけれど、どうしてなのかと取り沙汰されています」(ジャニーズ事情に詳しい芸能関係者)

 理由もそうだが、それより何より、こうしたことが明らかになることで、同社の社会的な信用をまたしても損なうのではないか。「SMILE-UP.」の東山紀之社長(57)は先の記者会見でこう述べている。

「自分たちでジャニーズ事務所を解体し、新しい未来を切り開く」「すべてジャニーズとつくものはなくなります」

 その後、グループ名をはじめ、井ノ原快彦(47)が代表取締役社長の「株式会社ジャニーズアイランド」が「株式会社Annex」に名称変更されるなどした。「ジャニーズ」との名称のみならず、「ジェイ」の呼称も含め全て一新されたと報じられもしたが、「ジェイ・ドリーム」は例外ということなのか。

 白波瀬氏は、ジャニー喜多川氏の性加害をもみ消し、連続性加害を助長させる要因になったと、特別調査委員会の調査報告書などで指摘されている。メディア圧力のキーマンだけに2回開かれた記者会見でも「どうして出てこないのか」との声があがった。東山社長も「説明責任はある」と認めながら、現在まで一切、事務所は対応していない。白波瀬氏もこのままダンマリを続け、逃げ切る腹なのかも知れない。

 同事務所の動きの鈍さ、遅さはかねて指摘されてきた。新たに設立するというエージェント会社も、社名発表すらいまだにされていない。白波瀬氏の名義についても、ほったらかしだったとすればあまりにずさんである。

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