佐藤浩市、父・三國連太郎さんとの共演に思うこと「やっておいて本当に良かった」<初耳学>

俳優の佐藤浩市が、5月22日に放送された「日曜日の初耳学」(MBS/TBS系)に登場。林修先生のインタビューに答え、父・三國連太郎さんへの思いや、役者として目指すところについて率直に語った。

■同年代俳優との絆は「かけがえのないもの」

今や日本映画に欠かせない存在である佐藤。「青春の門」(1981年)で映画デビューを飾り、100本以上の映画に出演してきた。

当時の俳優としての佐藤の印象を「エネルギッシュでちょっと反抗的な感じの若い人が出てきたなと感じました」と振り返った林先生。佐藤は「三國連太郎の息子であると、そういうふうに受け取られるということへの反発心もあった」「“二世”という言い方が…。なんで二代目じゃないんだ」と、当時の率直な思いを打ち明けた。

葛藤もあった俳優人生。その中で心の支えとなったものの一つが絆だという。林先生が「芸能界で親しくされている方はたくさんいらっしゃいますよね」と問い掛けると、「やっぱり同年代の人間っていうのは盟友ですよね」としみじみ。「すごくかけがえのないものだし」と、盟友というべき同世代俳優たちとの思い出を語る場面もあった。

51歳からは、音楽活動にも挑戦している。それまで公の場で歌ったことはなかったと言い、「原田芳雄さんの追悼ライブから始まったんだけど、それまでお客さんを前にして歌ったことはなかったし、出番待ちをしている時に、もどしそうになるくらい緊張するわけです。その緊張感が楽しかったと思います」と笑顔に。「我々みたいな芸事の世界の人間というものは、そういったものが常にあった方が恵まれていると思います」と語った。

■父、そして息子への思い

父・三國さん、息子・寛一郎と、三代にわたり俳優の道に進んだ。寛一郎とは映画「一度も撃ってません」(2020年)で親子共演を果たしたが、「僕の方が緊張してNGばかり出していましたね」と照れ笑い。「普通の俳優さんとして見ようと思っているんだけど、どこかそうではない部分がある」と、親子共演の難しさを打ち明けた。

そして、話題は父であり名優・三國さんとの思い出へ。1987年の映画「人間の約束」で親子初共演を果たして以降、10年近くも再共演がなかったことに触れ、「共演しないから『あの親子は仲が悪い』と言われ出したんです」と回想。「なぜ一緒にやらなかったかというと、自分たちで勝手にハードルを上げちゃっていたんです」と明かした。

「人間の約束」の後、再共演は映画「美味しんぼ」(1996年)で果たされた。佐藤は新聞社の文化部記者・山岡士郎を、三國さんはその父で“美食倶楽部”を主催する陶芸家・海原雄山を演じた。山岡と海原親子の確執になぞらえ、撮影当時は不仲説もささやかれた。だが実際には、二人が和やかに談笑する撮影当時のメーキング映像も残っている。

番組では、テレビ初出し映像であるこのメーキング映像も公開。佐藤は、万感の思いを込めるように「今思えば、あれ(『美味しんぼ』)をやっておいて本当によかった。やっていなければ今でも後悔している」と語った。

佐藤の最新出演作は、5月27日(金)公開の映画「20歳のソウル」。林先生が俳優としての今後への思いを尋ねると、佐藤は「難しいね」と考え込み、「せりふが自分の中で思うように言えなくなったとしてもカメラの前に立ちたいと最後まで思った三國連太郎がいたように、ごめんなさいもう一回、と…そうなったらやめようと思っているけど、いざそうなったら、自分がどれだけ老醜を晒そうが何しようが、カメラの前で演じたいと思っちゃうんじゃないかな。逆に言うと、そういう覚悟が持てる自分でいられるまで、やりたいと思います」と率直に語り、インタビューを締めくくった。

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