「本間血腫」に再挑戦…AI共同制作の「ブラック・ジャック」新作が完成

手塚治虫の作品を学習した人工知能(AI)とクリエーターらが新作漫画を共同制作する「TEZUKA2023」プロジェクトは20日、今年誕生50周年を迎えた人気作「ブラック・ジャック」の新作が完成したと発表した。新作漫画は22日発売の漫画誌「週刊少年チャンピオン52号」(秋田書店)に掲載される。

原作のブラック・ジャックのデータなどを学習したAIに対し、複数のクリエーターが平均70回のやりとりを繰り返し、シナリオ案を作成。画像生成AIが生み出したキャラクターや漫画のこま割りを基にしつつ、最終的な作画はすべて人間が行った。

今回採用されたのは、原作で治療できなかった奇病「本間血腫」と同様の症状にブラック・ジャックが立ち向かうストーリー。手塚治虫の長男の眞さんは記者会見で「AIがプロットを作り出した時点で『生き物の命の尊厳』というテーマが明確に入っていた。手塚治虫らしい漫画が生み出された」と話した。

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