リングは会場のパビリオンにかかる木製の大屋根で、万博のシンボルとして建設を開始しているが、建設費が350億円と高額なことなどが指摘されている。
橋下氏は、リングが日本独自の高度な建築技術で作られるものだと主張した。「あれ、木造で、あの工法ってくぎを使わない方法。清水(寺)の舞台と同じ作り方をする。クギを使わない貫(ぬき)というやつで、すごい技術なんです」。規模としては「甲子園球場の1・5倍くらい」と説明。「清水の舞台の巨大版が来る」と、世界遺産の清水寺を超える建築物になりうる可能性を指摘した。
350億円の内訳にも言及した。「政治家とか専門家が無駄遣いと言うんですけど、350億円のうち、誰かが不当に利益を得ているなら追求すべき」とし、「基本、これは木材の材料費、工賃。材料費ということは森林業者にお金がまずいくんですよ。建設費ということで、資材だけじゃなくて、人工(にんく)費といって、人員費を増やさなければいけない。賃金上げないといけない。国会議員がみんな言っていた、財政出動による賃金アップの具体的な政策がこれなんです」と、立派な経済政策であることを訴えた。
投入される金の行方については、橋下氏自身も「ちゃんと見なければいけないと思って、僕も見ている」と目を光らせていることを明かした。その上で、「一般式ではじき出した経済効果は、2兆5000億円なんです」「外国、国内から来られた方が消費するのがだいたい1兆円」と解説した。「2850億とか3000億円で、3兆円の効果を出す経済政策って、日本にはないんですよ」と、むしろ効率のいい経済活性化になるとはじき出した。