番組では、マジックの仕掛けを動画で解説するユーチューバー・ユジックを紹介。プロのマジシャンからは「業界のタブー」「仕事がなくなる」などと批判の声が上がっているという。ユジックは「すべてのマジシャンから嫌われていると思う」と認識しながらも、「見たい人は見ればいいし、見たくない人は見ないという選択をすればいいだけ」と説明。罪悪感も「ない」と話した。
ひろゆき氏は「自分が考えたマジックでネタをバラすのであれば、お好きにどうぞなんですけど、誰かが考えて、ネタを隠しているものを出すというのは、法には触れないと思うんですけど、下品だと思う」とバッサリ。「マジックを純粋に楽しみたい人の楽しみを奪ってしまう。業界がもうからないとか、マジシャンの仕事がなくなるとかはどうでもいいんですよ。マジックを楽しみたい人が、こういうネタなのねと分かったら、楽しめないじゃないですか?楽しみを奪っているという意味でも僕は良くないと思う」と、自身の意見を語った。進行役の平石直之アナウンサーは「ひろゆきさん、怒ってますね」といじっていた。
またひろゆき氏は、他人が開発したマジック道具のネタバレをしてしまっている問題点も指摘した。「自分の手品道具を売り出すのに、“こうやって使うんですよ”まではいいと思う。他の人が作ったタネを“こうやるんですよ”って、YouTubeで金稼ぎ。ネタバレの金稼ぎって、1人しかもうからないじゃないですか?」。さらに「他の人はネタバレを分かっちゃっているから、そんなにお客さんも楽しくないし、他のマジシャンも楽しくない。自分で考えたわけでもないのに、利益を独占しているというのは、やっぱり良くないんじゃないかと思います」と正論を語った。
番組にはユジックのほか、プロのマジシャン長谷和幸氏も登場。長谷氏の生手品のタネを、ユジックは見抜けず、「完敗です」と敗北宣言をした。
平石アナから「新ネタだから、タネを言いたくないですね?」と問われた長谷氏は、「新ネタでなくても、マジックのタネって、考える人って絶対に大事にするんですよ。自分のアイデアも、他の人のアイデアも」と返答。「タネを明かすことにちゅうちょがない方というのは、人の考えたマジックを演じている。そういうことなんです。僕たちは自分のアイデアも、生みの苦しみをしていますから、そのアイデアも大切にしたい」と、紳士的な対応を見せていた。