リニューアル新番組「ななにー 地下ABEMA」は、新進気鋭のクリエイターが稲垣、草なぎ、香取のために世の中の常識にとらわれないオリジナル新企画を続々と行い、3人のまだ見たことのない一面を見出していく。
#2の放送回のテーマは、「LGBTQを考えよう!」で、ゲストにはるな愛、KABA.ちゃん、GENKING.、モーリー・ロバートソン、若新雄純、専門家として日本LGBT協会代表理事の清水展人を迎え、LGBTQの未来に向けた話について、ななにーメンバーと徹底討論した。
■「伝説の言葉だ」
物心ついた時から自分の性に違和感を抱き、小学生時代から女装してモノマネ番組に出演したはるなは、1995年19歳の時に性別適合手術を受けた。GENKING.は、2017年32歳の時に性別適合手術を受け、女性へと戸籍を変更している。自分のことを女性だと思っているKABA.ちゃんは、2016年46歳の時に性別適合手術を受け、女性へと戸籍を変更したことが明かされた。また、専門家として日本LGBT協会代表理事の清水展人も、17年前までは女性で、海外で性別適合手術を受け、現在はパートナーとともにふたりの子どもを育てていることを語った。
番組オープニングで、香取からゲストの3人へ「ニューハーフという言葉はもう使わないの?」といった質問が飛び出すと、はるなは「ぜんぜん! ニューハーフをうたったお店もあるし」と言葉は今もなお使われていると語るやいなや、「この言葉は桑田佳祐さんがつくったんですよね」と口にし、スタジオメンバーは騒然となる。「え!?」「そうなの!?」と誰も知らず、動揺した様子を見せると、はるなは「サザンオールスターズの桑田佳祐さんが、レコーディング中に新しいハーフだね、ニューハーフ!」と発し、それがきっかけで広まった言葉だと説明し、レジェンドの言葉がきっかけだと知ったスタジオメンバーからは、「伝説の言葉だ……」といったコメントも飛び出していた。
■草なぎ剛主演映画「ミッドナイトスワン」
また、スタジオでは2020年に公開された、草なぎ主演映画「ミッドナイトスワン」でトランスジェンダー役を演じたことが話題になり、はるなは「私たちニューハーフは、審査委員長ばりに見たんですよ」と口にするも、本作を絶賛していた。KABA.ちゃんも「(どのように)役作りをしたのか、すごく知りたい」と草なぎに質問すると、草なぎは「してないんですよね、役作りというか」と答え、はるなの「誰かに聞いたりとかは?」という質問にも、「むしろ、そういうふうにやっちゃうとできないというか」「言い方があれかもしれないですけど、美しく感じたんですよ、台本読んだ時に」「今日の(ゲストの)みなさんもそうですけど、自分に自問自答している感じが美しく感じて」「僕自身、自分に関してなやんだこととかってあんまりなくて、なやむことってなんか、美しいんじゃないかなって」「それだけまじめに生きているんじゃないかなって思ったんですよ、だから僕なんですよね」とあえて役作りをしなかった理由を語った。
この草なぎの思いを聞いたKABA.ちゃんは、「当事者の方の苦悩、さびしさがストレートに表現されていたからなんともいえない気持ちになった」「(今までは)いろんな方がそういう役を演じたとしても、『あ、今、がんばって演じていたね』とか思っていたのがなくって、自然と涙が出た」とまたも大絶賛すると、GENKING.も「つらかったことが過去にいっぱいあるので、つらさもちゃんと描かれていてよかった」とコメントした。また、はるなは「草なぎさんが演じることによって、見てもらう人が広がるから、知名度とかって大切だなって」と言うと、「そういう人たちに私はやってもらいたいんですよね、むずかしいかもしれないけど」と素直な思いを語った。
ゲスト3名からの絶賛コメントを受け、草なぎは「最初から(3人が)見るって言われていたら、プレッシャーでできなかったと思う、ぜったいに」と語るも、「うれしいわ、今日、来てよかったです」と笑顔で返していた。香取も「見終わって、すぐにツイートしちゃって」「お芝居やめようと思った、こんな俳優さんがいる、やめようって」と俳優を辞めようかと思うほど、感動したことを明かした。
■番組の最後には
番組の最後には、ゲストが、それぞれLGBTQに対する思いを口にする。はるなは「LGBTQって言葉、今は過渡期だから仕方がないのだけど、(いずれは)なくなってほしい」「テレビでのはるな愛のキャラクターは、私へのいじりなので、ほかの人に押しつけないでほしいし、私もどんどんいじってほしいし」「ただテレビ出たくない人もいるんですよ、いろんな人がいるってこともわかってほしい」と、GENKING.は「10代、20代の友達やおしゃれで人気な方は、ゲイ、トランスジェンダーを公表していたり、性別とかどうでもよくない?って発信していたりしている」「若い子は受け入れている、受け入れがたい世代の人は30代から上かなって」とし、「自分が大人になって思うのは、小さい時からまわりが(LGBTQに)理解があって、ホルモン治療とかも若い頃からやっていたら違ったのかなとか」「これからの10代の小さい子は、未来がひらけていくな」と10代、20代の若い世代の考えや自身の苦悩を述べた。
トリのKABA.ちゃんは、「全部、言われちゃったから特にないんですけど」と笑いを誘うも、「LGBTQって枠組みがなくなってほしいなって、そういう社会になればいいな」と語っていた。
加えてスタジオでは、「LGBTQの理解度、日本は高い?低い?」「海外でLGBTQをイジるとどうなってしまうの?」「LGBTQの番組が激減、どう感じている?」「オネエという言葉はもうテレビでは使えない?」など、ゲスト、専門家を交え、ななにーメンバーとの徹底議論がくり広げられた。
■次回は
次回、11月19日(日)放送では、「サントリー天然水、実はこんなことまでやっていた!水に対するこだわりを徹底リサーチ」と題し、稲垣、草なぎ、香取がCMを務めるサントリー・ウォーターポジティブの秘密に迫る。創業124年の歴史を持つサントリーは、創業当初はぶどう酒やワイン、ウイスキーなどの酒類の製造、販売を行なっていたものの、天然水の販売にいたった経緯には驚くべき理由がかくされている。
また、香取は、2021年に建設されたサントリー天然水北アルプス信濃森工場に潜入する。さっそく工場に行くと思いきや、サントリーの社員さんが「50年、100年後も清らかでおいしい水であり続けるために、サントリーがいちばん大切にしている場所にお連れしたい」と香取を連れていった場所はまさかの森で、その理由に香取も驚く。
その後、実際に天然水を製造している工場へ向かうと、香取は目、鼻、口で天然水に異常がないかチェックする官能検査員といった職種を体験してみる。天然水3本のうち、1本のみ、たった1滴リンゴジュースが入っている天然水を当てるクイズにチャレンジする。