第７４回ＮＨＫ紅白歌合戦への初出場が決まった歌手１３組のうち８組が１３日、東京都渋谷区のＮＨＫホールで開かれた記者会見で喜びを語った。
白いラインが入った赤のドレス姿で登場したａｎｏさん。バラエティー番組などでは「あのちゃん」の愛称で親しまれているが、ソロアーティストとしては「ａｎｏ」として活動している。会見では「激動の一年でして、最後の締めくくりに紅白に出れるの光栄です。自分らしくパフォーマンスしていけたらなあと思います」といつもの鼻にかかった声であいさつした。
デビュー５０周年を迎えた伊藤蘭さんは「このようなことになるとは本当に想像もしてませんでした。今日も若々しい方にまぜていただいていいのかな」と隣に立つ大泉洋さんの方を見やり、「大泉さんを見てとても安心しました」と会場の笑いを誘っていた。
昨年まで３年連続で司会の大役を務めた大泉さんは、たびたび声を詰まらせながら〝緊張感〟をアピール。「お正月を札幌で過ごすつもりでしたから、家族は喜んでくれるのかな」ととぼけたり、司会の高瀬耕造アナウンサーに「私は白組でよろしいでしょうか」と質問したりするなど、初出場の歌手たちの緊張をほぐしていた。
人気アニメ「呪術廻戦」のオープニング曲を歌うキタニタツヤさんは「いろんな音楽家が一度は夢として口に出す舞台ですから、それに恥じないパフォーマンスをできたらと思っています」。韓国発の男性アイドルグループ「Ｓｔｒａｙ Ｋｉｄｓ」のリーダー、バンチャンさんは日本語で「紅白という舞台に立つことができて心から光栄に思っています。精いっぱいパフォーマンスさせていただきます」と意気込んだ。
結成１０周年を迎えた「Ｍｒｓ．ＧＲＥＥＮ ＡＰＰＬＥ」のボーカル、大森元貴さんは「結成当初から紅白に出られるようなバンドにしたいと思っていました」と紅白への思い入れを吐露した。
オオカミの仮面をかぶって登場した５人組ロックバンド「ＭＡＮ ＷＩＴＨ Ａ ＭＩＳＳＩＯＮ」のジャン・ケン・ジョニーさんは「本当に出れると思ってなかったので、うちのドラムはロスに旅行に行っています」とメンバーが１人少ない理由を説明。「（紅白出場は）一度も想像してなくて、びっくりした気持ちでいっぱいです」と喜びを新たにしていた。
