饗庭蒼一郎(菊池)と百目鬼華子(山田)は、みゆきの市役所納税課の職員で、滞納されている税金を納めてもらう仕事を担う“徴税吏員”のバディ。税金をただ取り立てるのではなく、“払えないワケ”を抱えた市民の事情に寄り添って、救う方法を模索していく。滞納者の「お金と心」に寄り添う徴税吏員の姿をスリリングに描くヒューマンエンターテインメントドラマとなっている。
第6話では、饗庭(菊池風磨)たち徴税第三係の窓口に、フリーカメラマンの熊川弘三(吉村界人)が怒鳴り込んでくる。弘三は、最近手放したバイクの軽自動車税を納めなければいけないことに腹を立てていた。事情を説明する華子に、弘三は全く聞く耳を持たない。
そんな中、第三係が取り仕切る「インターネット公売」の下見会が始まる。滞納者から差し押さえた物品をインターネットで売却し、滞納された税金分にあてるのだ。しかし、何の変哲もない「ゆで卵器」に、競りで100万円の高値がつき、第三係は騒然。競り合っているのは、熊川一哉(田中幸太朗)と熊川英二(古屋呂敏)。2人は、差し押さえの後に急逝した「ゆで卵器」の持ち主・熊川良太郎(山田明郷)の息子で、弘三の兄だった。
昔は仲が良かった一哉、英二、弘三の三兄弟だが、あることがきっかけで疎遠になり、さらに父が残した滞納金を巡って深い遺恨が生まれていた。兄弟が「ゆで卵器」を取り合うわけとは。三兄弟の絆をつなぎ直すため、饗庭たち第三係が謎に迫る。
また、饗庭は奥林(結木滉星)の病院に頻繁に足を運んでいる相楽(本郷奏多)に「おまえさ、何が目的なんだよ?」とそのわけを問い詰める。すると、相楽は「俺はただ、同期の見舞いに行っただけだ」と答える。そんな2人の会話を立ち聞きしてしまった華子は、饗庭の過去が気になり始める。