今回もパイン株式会社の開発部広報室の井守真紀さんが制作を手がけた。「前回よりも大きくしてほしい」という原口サイドから依頼を受けたが、阪神効果もあり本業が多忙な業務に追われていた。制作に取りかかることが出来たのは、日本シリーズ初戦の先月28日。8−0と圧倒したスコアを前に「やばい、間に合うかな」と焦ったという。それでも業務の合間を縫って、大きな「パインアメ」を縫った。
前作は「パインアレ」と背面に入れただけで、顔を確認するまで原口と認識することができず、「誰が被っていることが分からなかった」というSNSの反応があった。今回はそれを踏まえ「ハラグチ」「パインアメ」を入れた。そして多忙な業務の中でも母とともに作り、今月2日の第5戦までに間に合わせた。
そして迎えた38年ぶりの歓喜。ビールかけの中心にいた原口に注目が集まった。井守さんも「とても目立っていて思わず笑っちゃいました」と笑顔。SNSからは「商品化して欲しい」との声が多数寄せられ、「そんなこと言って、皆さん本当に被るんかな」と疑っていた。完全自作なので量産は難しいとしながら、「ファン感謝デーやパレードで被ってくれるファンの方がいらっしゃたらうれしい」と期待をした。
21年は西武・栗山巧外野手(40)で、今年は阪神で注目を浴びたことで問い合わせの件数も例年の5倍以上あり、「こんなの初めてです!」と驚きを隠せなかった。それだけに通常ラインの製造が追いつかない状態だけに「行き渡らせることができず申し訳ない」と伏し目に。それでも「定番のアメが買えないほど、食べていただけて感謝しかありません」とした。
注目を浴びるきっかけとなった岡田監督や原口に向けて「話題にしてくれて本当にありがとうございます。来シーズンもお守りアイテムのように食べて欲しい!」と熱望した。