元東京地検特捜部副部長で衆院議員の経験もある若狭勝弁護士(65)が20日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜前8・00)に出演。山口県阿武町が新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円を住民に誤送金し、返還を求めている問題で、電子計算機使用詐欺の疑いで、住民の無職田口翔容疑者(24)が逮捕されたことについてコメントした。
司会の羽鳥慎一アナウンサーから、阿武町が誤送金した4630万円を取り戻すことができるかを聞かれ、若狭氏は「現実問題としては町が取り戻せることは、ほぼ不可能というふうに思います」とし、「ただ、どっかに本当にお金が隠されているんであれば、それを何らかの形で町に返すってことはあり得ますけれど、だから、そこは捜査のポイントでありますし、本当にカジノに全部使い込んじゃったってことになると、町が回収するっていうことは現実的には不可能だと思います」と話した。
容疑者の家族への請求について聞かると、「基本的には家族というのは、別に連帯保証人になっているわけでもないので家族へ町が請求するってことはできません。その意味でも町は取りっぱぐれ、泣き寝入りという可能性が今の時点では高いのではないかと思います」と自身の見解を述べた。