永瀬は互いに1分将棋に突入した終盤、優勢に進めAIの評価値は一時、「99%」永瀬の勝ちとしていたが、最終盤に打った123手目が「悪手」の評価で一気に一桁台まで落ち、悔しい逆転負けを喫した。
ネット上では藤井八冠誕生に歓喜と祝福の声が殺到する中、敗れた永瀬にも「秒読みでミスはどうしようもない。永瀬さんも死力尽くした」「でも藤井八冠相手に全試合優勢で進めた永瀬さんもめっちゃ凄いな」「永瀬さんが弱いんじゃないんですよ。永瀬さんを間違えさせる藤井聡太八冠王が強いんです」「これからの永瀬さんは強くなりますよ」「この五番勝負は永瀬さんの生き様を感じた」と励ましの声が続々。
特に123手目の“悪手”後、何度も頭をかきむしっていた場面が話題となり「永瀬さんの頭をかきむしるシーンは見ていて辛かった」「王座戦、最後の最後は永瀬さんの泣きそうな顔に感情移入しちゃって泣けた」「永瀬さんの最後の悔しがり方をみると、ジーンと来たわ」「永瀬さんが心配。今日は悔しくて寝れないのでは」といった声が上がった。
それでも感想戦で笑顔が見られるとネットからは「永瀬さん、感想戦はニコニコしながら行っているのでほっとしています」「激闘だったけど感想戦は柔らかい雰囲気。お互いリスペクトがあるんだろうね」「あれだけきびしい勝負の直後なのに、ときおり笑顔も見せながら感想戦をしている永瀬さんと藤井さん。お互いにリスペクトしあっている関係なんだろうなあ。なんか素敵です」「あんな逆転負けを喫してなおイキイキと感想戦してる永瀬さんもどえらい精神力だわ」「へこんでた永瀬さんも、感想戦になると楽しそうなところが、これぞ棋士って感じ」と安どの声も。2人の名勝負が反響を呼んでいた。