歌手、岩崎宏美(64)が1978年にヒットさせた「シンデレラ・ハネムーン」が世界的に注目を集めたことで、異例ともいえる1・14倍速のスピードアップバージョンを配信リリースした。
きっかけは荻野目洋子(54)の「ダンシング・ヒーロー」を踊って注目を集めた大阪・登美丘高の卒業生らで結成された女性ダンスチーム、アバンギャルディ。彼女たちがおかっぱ頭の制服姿で米NBCの人気オーディション番組「America’s Got Talent」に出演し、同曲のスピードアップバージョンをBGMにして激しいダンスをコミカルに披露した。
その映像が6月上旬にYouTubeにアップされると、たちまち大反響を呼び、1000万再生を突破し、日米のみならず世界中で話題に。さらに、同番組の出演者たちとコラボした同曲のダンス映像を9月にアップすると、こちらも世界中で大バズリ中だ。
それを受けて、公式配信を望む声が発売元のビクター・エンタテインメントに殺到した。同社では45年前の楽曲が世界的に話題になることに驚きながらも、岩崎の許可を得てスピードアップバージョンを急きょ6日に配信した。
歌手、松原みきさんの79年のヒット曲「真夜中のドア〜stay with me」が東南アジアや米国でヒットするなど、70〜80年代に日本の音楽界を席捲したシティ・ポップが現代の欧米やアジアで人気になる現象が起こっている。
同時代に発売された「シンデレラ・ハネムーン」もアバンギャルディのダンスをきっかけにスピードアップバージョンが大反響となっただけに、公式配信したことで世界的なヒットとなるか注目される。