■「男女の間に友情は成立するのか?」をテーマに描く物語
社会現象とも言われた「silent」(2022年、フジテレビ系)のプロデューサー・村瀬健氏と脚本家・生方美久氏が再びタッグを組んだ本作は、「男女の間に友情は成立するのか?」という永遠の命題をテーマに、違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う“感情”を描く。
この物語の主人公は、潮ゆくえ(多部)、春木椿(松下)、深雪夜々(今田)、佐藤紅葉(神尾)という別々の人生を送ってきた4人の男女。年齢や性別、育ってきた環境も全く違う4人は、ある日「唯一心を許せた異性の友達が、結婚を機に友達では無くなってしまった」「結婚を考えていた彼女を、彼女の男友達に奪われた」「友達になりたいだけなのに、異性というだけで勝手に恋愛と捉えられてしまう」「友達の友達もみんな友達と思っていたが、気付けば本音を話せる相手はいなかった」と、それぞれの日常のなかで“友情”や“恋愛”にまつわる人間関係に直面してしまう。境遇だけでなく、考え方も全く違う彼らがふとした出来事を機に巡り会い、“友情”と“恋愛”というテーマに自然と向き合っていく。
■多部未華子、松下洸平の言葉に動揺「え!?うそ!(笑)」
撮影が始まって約1カ月という中、多部は自身が演じるゆくえについて「ゆくえちゃんは、見てくださるみなさんにどういう女性として映っているのか未知数で、探り探り演じています。理解できるところもあれば、そういう風に思うんだと思う部分もある人物なんですけど、性格自体は真逆かもしれません」と語る。
続いての話題は、SNSで話題になっている、ゆくえと仲野太賀演じる赤田がカラオケではしゃいでいる写真について。SNSでは「素が出ているのでは?」という声が上がっている中、実際はどうなのかという質問が飛ぶと、松下がすかさず「楽屋にいるみたいでしたよ。こんな感じではしゃいでらっしゃるときもありますよね」と答える。
すると、多部は「え!?うそ!(笑)」と驚き、「おとなしいでしょ?私」と笑顔を見せ、チームワークの良さが感じられるやりとりが繰り広げられた。
■松下洸平、今田美桜とのシーンで「殺されそうになりました(笑)」
また、松下は演じる椿について「やりがいのある役ですが、同時に難しさも感じています。クランクインは一人のシーンだったのですが、3人と出会って撮影を重ねていく度に、ちょっとずつ椿のことが分かっていくような感覚がありますね」と語った。
さらに、美容師として働く夜々を演じる今田は、今回の撮影にあたってカットの練習にも挑んだそうで、「美容師さんに教えていただきながらカット練習をしたのですが、ウィッグをお借りして自宅でも練習しました。最初の頃は、家にウィッグがあることにびっくりしてしまったんですけど、できるようになるとすごく楽しくて、毎日1、2時間切っていました」と明かす。
作中で夜々にカットされるシーンがある松下は、今田の手際の良さを「本当に美容師さんのようでした!」と絶賛。しかしリハーサル中、首に巻くクロスがきつく、非常に苦しかったというハプニングがあったことを明かし、「殺されそうになりました(笑)」とおちゃめに語る。
その真相は、リハーサル時に首に巻いていたタオルが実際に使用するものよりかなり厚いものだったということで、今田は「あの時の松下さんはムッキムキでした。面白かったです(笑)」とキュートな笑顔を見せた。
■“男女間の友情”についてトーク 神尾楓珠「高校生の頃はモテたくて…」
また、話題は「男女の間に友情は成立するのか?」という作品のテーマへ。キャスト陣では、多部が「成立しない」、松下と今田、神尾が「成立する」と意見が分かれる中、神尾は「高校生の時は、男女の友情は成立しないと思っていたんですけど、大人になっていろいろな価値観の人の話を聞いたことで、ありえるなと思いました」と心境の変化を語る。
さらに、「高校生の頃はモテたくて、あわよくば好きになってくれないかな、みたいな気持ちがあったので…(笑)」と明かすと、多部から「そんなこと思ってたの?」と優しくつっこまれる。しかし、実際にかなりモテたのでは?と聞かれると、神尾は「いやいや…、まあそうっすね」と笑顔を見せ、会場はこの日一番の大盛り上がり。
このかっこよすぎる一言に、松下は「かっこい〜!いいな〜!俺も言いたい今の言葉(笑)」と羨望の眼差しを向けた。