北海道出身の運上は、2016年にHKT48の4期生として加入。13枚目シングル「3-2」で初のセンターに抜てきされ、14枚目シングル「君とどこかへ行きたい」では、4期生以降のメンバーで構成されるみずほ選抜のセンターを務めるなど、活躍してきた。
卒業コンサートではこれまでの活動を振り返るように、お披露目ステージでパフォーマンスした「今がイチバン」をはじめ、2017年に開催された『AKB48グループ ユニットじゃんけん大会』で荒巻美咲とのコンビで優勝を勝ち取ったユニット・fairy w!nkの「天使はどこにいる?」、初選抜楽曲「早送りカレンダー」などを披露。
さらに、昨年6月に卒業した同期の松本日向がサプライズ登場し、大歓声が上がるなか「大人への道」をデュエットし、涙する一幕も。初センター曲「3-2」では、会場が青一色に染まった。
アンコールでは、7年間の活動を振り返る軌跡映像が流れ、ドレスをまとって再登場した運上が「あなたがいてくれたから」を涙ながらに歌い上げた。
運上は「本当に私はHKT48でよかったなぁと、今日改めて思いましたし、皆さんに本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝しきり。最後は「君とどこかへ行きたい」を全員で歌い、アイドル人生に幕を下ろした。
■運上弘菜 卒業スピーチ(抜粋)
7年間過ごしてきたHKT48とのお別れがもう近くなっていると思うとやっぱり寂しくて、自分で決めたことなんですけど、なんだかふわふわとしていて不思議な感じが今しています。
まずはメンバーのみなさん。私はなんでもうまくこなせるタイプの人間ではなかったので、本当にメンバーのみんなに支えられてきたなと思います。そんな私にいつも温かく接してくれてありがとう。
私はセンターになったときに、もっとみんなを引っ張れるような人にならなくてはいけないなと思ったんですけど、自分にはそんな勇気も自信もなくて、そういう役割は同期だったり、先輩の皆さんに任せっきりになってしまいました。頼りない私が前にいたこと許してほしいなと思います。
でもそんな私はこの温かいメンバーの中じゃないとやってくることはできなかったと思うので、本当に、卒業された先輩を含め、メンバーには感謝の気持ちでいっぱいです。
そしてこの場を借りて、家族にも一言お礼を言いたいと思います。こっそりオーディションを受けて、福岡に行きたいと言った私を許してくれて、本当にありがとう。
父に会えるのは年に1回ほどだったし、連絡もちゃんとしなかったけど、なぜか私のスケジュールは私以上にしっかり把握してくれていて、知らないところで見守ってくれていました。
母は寂しいという私のために、時間をかけて福岡までいつも通ってくれていました。母が福岡から北海道に戻る日には、気分が落ちてしまう私のために、部屋のどこかにお手紙と北海道からのお土産を隠してくれていて、そんな母の愛情に救われていました。私が頑張る理由のひとつに家族の存在がありました。本当にありがとう。
そして何より、ファンのみなさん。みなさんにはこの時間の中ではお話しきれないほどの感謝でいっぱいです。
加入した頃には、こんなにすてきな最後を迎えられるとは思っていなかったですし、それはファンのみなさんも同じだと思います。
私は最初から選抜だったりとか、前にいたわけではなくて、最初は後列の端からスタートしたので、ファンの皆さんと一歩一歩階段を登っていくことができて、本当に楽しかったです。
不安や葛藤もあったけれど、そうやって一歩一歩を進んでいくと、ファンの皆さんはとても喜んでくださって、そんな皆さんからの喜びの言葉で、魔法みたいに私の不安や自信のなさも吹き飛ばしてくれました。
ファンの皆さんと過ごした時間は、私の人生の中で本当にかけがえのない大切な時間でした。つらいときも苦しい時も変わらずに応援してくださってありがとうございました。
そして、これからはこのグループで学んできたことを糧に、みなさんからの応援を糧に、自分の力でゼロから一歩踏み出していきたいと思います。今までのみなさんからの応援にお返しができるような活動を一生懸命していきたいと思っているので、そんな私を見守っていてください。
長くなりましたが、本当に7年間ありがとうございました。
これからもHKT48に関わる全てのみなさんが幸せであることを願っています。
本当に本当にありがとうございました。

