ヒロヤは2020年に朝倉未来のもとで格闘技の練習を本格的に開始して同年にデビュー。約3年のキャリアでDEEPで5勝6敗という戦績。6月の『RIZIN.43』に出場し敗れた同門の西谷大成の敵討ちをしたいという強い思いを師匠の未来に伝え、榊原CEOに直談判し7月30日の『超RIZIN.2』出場というビッグチャンスを掴んだ。
強豪ファイターの伊藤裕樹(26)との試合では、下馬評では圧倒的不利ながらヒロヤが判定まで持ち込み、会場が大いに盛り上がったが、判定1−2でヒロヤが敗退。「この試合が最後だと思ってやってきた」と試合前から負ければ引退を示唆していたが、第2戦でベテランの中村優作と対戦が決定した。
ヒロヤは前戦について「本当にいい経験をさせてもらって、自分の志がもっと高くなった。5分3ラウンドのスクランブルの多い試合をやり遂げられて、心を折れず出し切れた」と振り返る。引退も考えたが「あの試合をたくさんの方に評価していただいたおかげで、次のオファーをいただいて、本当に格闘技をやりたいと再確認できた。男として情けない気持ちはあるけど、あの試合を通じて自分はもっとできるという自信ができた」と再び戦うことを決めた決意を語った。
だからこそ「次の一戦にかける思いは大きい。相手がどうというより、キャリアの浅い自分だからこそできる、熱い気持ちを伝えられる試合をしたい。早く強くなった自分を見せたい」と意気込む。
次戦に向けて「ジャッジの基準に沿った練習にフォーカスしてきた。何が評価されるのかを理解して試合に臨む」と勝利に近づく練習を重ねてきた。「相手はベテランで、試合展開はかなりしんどいものになると思うけど、自分はテクニックがないから気持ちでカバーする。MMAに詳しくない人でも楽しんでもらえる試合にしたい」と宣言した。
ヒロヤの成長ぶりについて、白川も「もともと気持ちの強い選手だったが、RIZINの試合を経て、倍は強くなった。このジムでも練習に対して一番真摯に取り組んでいて、食生活など格闘技に対する姿勢が、あの試合からさらに良くなった」と成長ぶりを称賛した。
●『RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA』対戦カード
・バンタム級
井上直樹vs.太田忍
・バンタム級
所英男vs.アラン“ヒロ”ヤマニハ
・フライ級
伊藤裕樹vs.トップノイ・キウラム
・フライ級
中村優作vs.ヒロヤ
・ヘビー級
貴賢神vs.荒東“怪獣キラー”英貴
・フェザー級
ビクター・コレスニックvs.高木凌
・スーパーアトム級
渡辺彩華vs.万智
・ライト級
渡慶次幸平vs.井上雄策
・フライ級
村元友太郎vs.ホジェリオ・ボントリン
・バンタム級
後藤丈治vs.日比野“エビ中”純也
・61.5キロ契約(肘ありキックルール)
梅野源治 vs. 斎藤祐斗
・ミドル級
イゴール・タナベ vs. ANIMAL☆KOJI
・68キロ級
銀・グラップリングシュートボクサーズジムvs.太田将吾
・バンタム級
切嶋龍輝vs.MASANARI
・フライ級(キックルール)
竹野元稀vs.内藤凌太