アフラック、性加害は「重大な人権侵害」も…櫻井翔との個人契約検討「活躍の場が奪われることは遺憾」

 アフラック生命保険は14日、ジャニーズ事務所との広告契約を解除する方針を明らかにした。一方で、2011年から同社の広告に起用している嵐の櫻井翔(41)について、櫻井個人との契約に変更することを検討している。同社は、スポニチアネックスの取材に対し、その理由について「所属タレントに非はない」と回答した。

 ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題を受け、各企業は、所属タレントを起用したCMの公開延期や、CMキャラクターの変更など対応に着手。スポンサー企業からは、性加害の事実に厳しい見方が相次いだ。

 アフラックは「人権を尊重することは企業としての当然の責務と考えており、いかなる性加害もハラスメントも容認しないという企業姿勢を堅持しています」と方針を明かした上で「ジャニーズ事務所元社長による性加害問題は重大な人権侵害かつ深刻な社会的問題であるとの認識であり、到底容認できるものではありません。9月7日以降の同事務所による会見や発表で示されている再発防止、被害者救済、組織のガバナンス強化策の内容を確認しましたが、同事務所の抜本的改革を実施するには不十分と受け止めざるを得ません」と指摘。「当社のコアバリューに照らし、また一企業市民として社会的責任を果たすため、同事務所との契約を終了する方針です」と発表した。

 その上で、「一方、同事務所の所属タレントに非があるものではなく、彼らの活躍の場が奪われてしまうことは遺憾に思っています」と回答。「したがって、同事務所との契約を終了する方針であるものの、タレント個人との契約に変更するなど、様々な可能性を検討しているところです」と述べた。

 現時点では、櫻井翔を起用したCMは中止しており、再開のめどは「立っていない」と説明。「ただ、今後の契約の可能性として、櫻井翔様の活動の場が奪われないように、当社としても検討していきたい」と見解を示した。

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