脚本家の三谷幸喜氏(62)が9日、同局系「情報7daysニュースキャスター」(土曜後10・00)に生出演し、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題についてコメントした。
7日に事務所が開いた会見では、藤島ジュリー景子氏が社長を退任し、少年隊の東山紀之が5日付で新社長に就任したことを発表。東山は性加害問題を事実と認め「鬼畜の所業」「人類史上、最も愚かな事件」と断罪した。今後は年内でタレント業を引退し、被害者対応に当たる。会見を受け、複数のスポンサー企業が同事務所所属のタレントの広告起用を見送る方向性を示している。
三谷氏は問題点を3つ挙げた。根本のジャニー氏による性加害については「これが一番問題だと思う」としつつ、「当事者が亡くなっているので、次の展開が難しい気がする」と全面的な解決の難しさに言及した。
次に「見て見ぬふりをしてきた事務所の問題」を挙げ、「新体制ができて会見でおっしゃっていた通りだと思うけど、我々はそれに期待をするしかない」と、事務所の体質改善を期待した。
最後に「忖度として黙認してきた社会」の問題をピックアップした。「ジャニーズ事務所は力が弱まってきたから忖度しなくていいんだ、たたいているんだとしたら、それは間違いだと思う。だからこそ、僕らは今後、同じようなことが起きた時、力を持った人がその裏で力のない人が涙することが起こった時、忖度なしに向き合えるか」と問題提起。「向き合わなければ、今回の経験が何の意味になってしまう気がする」と指摘した。