ジャニーズ事務所は前代表取締役社長・藤島ジュリー景子氏、新社長となる東山紀之氏が参加のもと、きのう7日に会見を実施。「ジャニーズ事務所」という屋号は変えず、再出発することを発表。5日をもってジュリー氏は社長をすでに引責辞任し、年内をもってタレントを引退する東山と交代。当面、会社には代表取締役として残り、救済や保証について担当し経営には一切関わらないと伝えた。
ジャニーズ事務所の会見についてカウアンは「性加害を認めたこと、被害者へ補償や賠償を行っていくことは僕にとって大きなものとして捉えている」と評価。「社長交代や事務所に対して『こうした方がいい』とかは正直、まだよくわからないですが、ただ、そこの重要なところ(性加害を正式に認め、謝罪したこと)がクリアになったので、僕自身としては言うことはない。見守っていきたいなと思います」とした。
そして、4月12日の最初の会見の時点では想像できなかったことのひとつとして「ジュリーさんに直接お会いすることができた」ことを挙げ「ジュリーさんという方に1人の人間として接することができる貴重な機会でした。お会いして早々、僕が苦しい思いをしてきたことについて謝っていただきました。僕が経験したこと、それによって苦しんだことに寄り添ってくれようとする気持ちは感じました」と明かした。
続けて「ジュリーさんは僕に『今、ジャニーズ事務所に所属している全タレントたちが性加害に遭ったからスターになれたと思われることや、本人たちの努力なしで活躍してこられたと思われるのが悲しい』とおっしゃっていました。僕もそこに関しては同意見でした。タレントたちに罪はないです。僕が見てきたジャニーズのタレントは、どんな厳しい状況の中でも笑顔でステージに立ち。ファンの皆さんに夢と希望を与える存在でした」とした上で「ジャニーズ事務所という場に感謝とエンターテインメントの夢を見させてくれたジャニー氏に恨みきれない思いは、世間にグルーミングと言われてもあります」と話した。
4月12日以降の活動を振り返って「すべてをさらけ出した僕だからこそ、勇気を与えたい。人は誰しも失敗します。僕は、受け入れる方の赦すではなく、施しの方の“ゆるす”で乗り越えられると思います。日本、そしてブラジルを代表するアーティストになって帰ってきます」と力を込めた。
会見の最後には「どうか皆さんも人生いろんなことがあるので、1人で抱え込まないで、自分にうそをつかないで大切にしてくれる人や愛してくれる人と一緒に、そういうところに身を置いてください。愛がすべてなので、Love is everthingなので、どうかお願いします」と伝えた。
ジャニー氏の性加害問題をめぐっては、同事務所が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」が8月29日に、調査報告書を公表。「ジャニーズ事務所は組織として、ジャニー氏の性加害が事実であると認め、真摯に謝罪することが不可欠。すみやかに被害者と対話を開始して、その救済に乗り出すべき」と提言していた。