日大は8月5日にアメフト部を無期限活動停止処分にしていたが、「個人の犯罪」と判断し、5日後の10日に処分を解除していた。しかし、その後に学生寮が2度目の家宅捜索を受け、複数の部員が任意聴取されたとした上で、今月1日に「もはや個人の犯罪にとどまるところではなく、大学としての管理監督責任がより厳しく問われている状況。深く反省し、徹底的に調査する」と再度の無期限活動停止とした。
この騒動について武井は「よく大学側の管理責任と言いますけど、果たして管理できるのか?と僕は疑問を感じていて…例えば僕らの時代は部活の寮とかでタバコを吸っていたとかが“悪いこと”だった。コーチが入ってきたら隠せ!隠せ!とかそういう場面を学生の時に見た事があるし、別に成人していればタバコを吸ってもいいんだけど、寮でやってはダメみたいなルールがあってそれを破るヤツはいるわけですよ。そういうのを先生たちが管理できるかって言ったら、どう見つからないようにやるか必死に考えている子達がそう簡単には見つかるわけがない」と持論を展開。
続けて「厳しく言ったところでやるヤツはやるし、だからそれが今はタバコといった法律で認められたライトなものから大麻は安全なんじゃないか?とか中毒性はないんじゃないかと誤った情報もあって、(ネット社会で)色んな情報がごちゃ混ぜになっていて、大麻は大丈夫みたいな若者のなかでの雰囲気。その思い込みは広がっているし、しかもそれが僕らが昔、例えばタバコの販売機に隠れてコソコソ買いに行くみたいなことと同じぐらいのレベルでネットとかで手に入っちゃう」と説明。「そんな簡単なモノになってきちゃってるから、こういうような事件を起こす子も出てきて不思議ではないだろうなとは思ってますけどね」と話した。
そしてあらためて「だから、部活の寮とかそういうもので学生を管理することが出来ると大学側が考えていることが僕は間違いだと思う。こういったことが発覚したら一刻も早く、これは犯罪行為だから。まずは警察に連絡して捜査をさせるっていうことが一番だと思う。だけど学校の評判を落としたくない。不祥事を隠したいみたいなことになるのは何故か?といったらこういう事が起きたら大学側の責任ばかりを(世間が)問いすぎるから」と大学側の“管理責任”について強調。
ネットなどで批判の声が上がる大学側の対応改善へ向け「100%学生の生活を管理するなんて大学は不可能だから。日常なんか見てないわけで。だからそこを切り離さないといつまで経っても大学の後手の対応ってのは抜けないだろうなと僕は思います」と力を込めて訴えかけた。