お笑いタレントのカンニング竹山(52)が、1日放送のTBS系「中居正広の金スマスペシャル」(金曜後8・00)にVTR出演し、昨年5月に死去した「ダチョウ倶楽部」上島竜兵さん(享年61)の芸にまつわる秘話を明かした。
「ダチョウ倶楽部」といえば、93年に流行語大賞の大衆語部門で銀賞を受賞「聞いてないよォ」をはじめ、あつあつおでん芸やくるりんぱなど、数々の定番芸で人気。実はその中の一つは、竹山発信だったという。
当時、キレ芸で頭角を現していた竹山は、上島さんとともに番組スタッフから「キレて下さい」とカンペで指示を出されることがあった。2人に同じように出される指示に、竹山は「そういうのがあって、いつも困ってた」と回想した。
ある時、竹山は上島さんに提案したという。「“竜兵さん、あそこで言い合って、言い合って、近づいて、チューしましょうか?仲直りってくだり、どうでしょう”と。“おもしろそうだね、やってみよう”と」。竹山の狙い通りに、ネタはウケたという。
ところが竹山はその後、まさかの光景を目の当たりに。「しばらくして気づいたら、竜兵さん、まんま別の人と(同じ芸を)それ始めてたんですよ」。そこで、竹山は上島さんに尋ねたという。「竜兵さん、はっきりしましょう、勝手に使ってらっしゃるけど、あれを考えたのは僕ですよね?」。すると上島さんは、竹山に向かって「話、聞いてくれ」と土下座。「ケンカしてチューするくだり、下さい!」とお願いされたという。
深々と頭を下げる上島さんに、竹山は「いやいや、あげますよ」と快諾したことを明かした。