福岡から上京後、博多華丸が児玉清さんのモノマネで脚光を浴びると、その後に博多大吉がテレ朝系「アメトーーク!」で頭角を現した。コンビとしてもブレークし、今やNHKの朝の顔を務める。
当時を振り返り、華丸は「俺はあったよ、(大吉に)嫉妬みたいなものが」と告白。「モノマネって一瞬やけど、アメトーークはしゃべり。こっち(大吉)のほうが華丸・大吉の頭脳だからすごいんだ、みたいな感じになる。ほんとにそうやったんやけど、それが如実に肌感で分かる時に、う〜ん…って。すごいライバル視というか、大吉さんよりいっぱい仕事しなきゃ、と思った時期はありました」と正直に語った。
「大吉さんって意外と、俺が先に行く分には後押ししてくれるタイプだから。ライバル視みたいなものが(大吉の中に)ないから、余計こっちが(焦りを覚えた)」と吐露。そんな相方の内心を察していたか問われた大吉は、「ちょっと悩んでるだろうなとは思ってた」と返した。「今はとりあえず私が前衛にいるから、後衛でタイミングをみててくれたら、と思ってたけど、あまりに僕が前衛で目立ち過ぎたから、出づらいやろうなと思ってた。いわゆるボケの仕事を僕がどんどんやり出したから」と回想した。
だが、そんな時、「誰が持って来てくれたのか、(華丸に)役者の仕事が来て。舞台の仕事、これが転機だったかも」と大吉。約10年前のことだ。「僕らはワードで笑わせる漫才師じゃない。雰囲気やニュアンス…“九州のオジサンで〜す”で笑わせる漫才師なんだけど、(華丸が)お芝居を始めてくれたことで、喜劇役者さんのにおいが強くなって、相乗効果で漫才がウケるようになった。ツイてるなあと思う」と感謝していた。