日大アメフト部、別の部員も大麻使用か 専門家「一緒にやった仲間はみんな共同所持の可能性」

 中大法科大学院教授で弁護士の野村修也氏が22日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月〜金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、日大アメリカンフットボール部員の違法薬物事件で、別の部員も大麻所持の疑いが浮上したことについてコメントした。

 警視庁薬物銃器対策課はこの日、大麻取締法違反の疑いで、東京都中野区の寮を再び家宅捜索した。3日にも寮を捜索しており、5日に覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反の疑いで部員1人を逮捕していた。

 今回の警察の捜査について、野村氏は「所持という概念の中には共同所持っていうのがあって、みんなが使うために誰かが持っていた場合、他の使った人たちもみんな所持罪で犯罪になる」と、法律的な観点から解説。その上で「容疑者が、自分で持っていたと認めていて、自分だけでなくみんなと一緒に使ったと供述していたとすれば、一緒にやった仲間はみんな共同所持ということで犯罪を構成する可能性がある」と説明した。

 日大による調査では先月、寮の室内から植物片と不審な錠剤が見つかっており、それぞれ大麻、覚醒剤を含む薬物であることが分かった。野村氏は「既に出てきているものについて、“みんなで使ったんだ”という供述している可能性が一つ。もう一つは、自分以外の人たちも別のルートから入手していたという供述が出てきている可能性がある」と指摘した。

 警察の今後の捜査について、野村氏は「現物がなくても、携帯などの履歴を見れば、お互い“一緒に使用しましょう”と打ち合わせをしていたり、“手に入ったから集まろう”みたいなやりとりがあった可能性があるので、そのへんが捜査の一番のポイントになってくる」と見通した。

 日大は部員の逮捕を受け、同部に無期限停止処分を科していたが、10日に処分を解除し、部は11日から練習を再開していた。この判断について、日大は「この度の問題は部員1名による薬物単純所持という個人犯罪であり、個人の問題を部全体に連帯責任として負わせることは、競技に真剣に取り組んできた多くの学生の努力を無に帰することになり、学生の成長を第一に願う教育機関として最善の措置ではないと判断したためです」と説明していた。

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