物語の舞台は「バルカ共和国」から日本へ移され、多額の誤送金問題から謎の組織・人物“VIVANT”の正体を紐解いていく。壮大な映像と先の見えないストーリー展開、豪華キャストの熱演で「今夏最大の話題作」と席巻している。
<以下ネタバレ有り>
主人公・乃木憂助が務める丸菱商事で起こった、1億ドル(日本円で140億円)の誤送金から始まる壮大なストーリー。乃木は、大金を取り戻すべく向かったバルカ共和国で、謎の組織・人物である「VIVANT」と間違われ、「世界中を巻き込む大きな渦」に巻き込まれてしまった。
無実の爆発犯とみなされ地元警察に追われる立場となったが、公安の刑事・野崎(阿部寛)らの協力により、世界医療機構・医師の柚木薫(二階堂ふみ)とともに、第3話で命からがら無事に日本に帰国。誤送金した140億円は、乃木が社内の誰かから罪をなすりつけられたものだといい、野崎は謎の組織「テント」か、または「VIVANT」の正体と仮付けされている自衛隊の影の諜報部隊「別班」のメンバーではないかと推測。公安のサイバー対策課の“ホワイトハッカー”東条翔太(濱田岳)の力を借りて、乃木を犯人に仕立て上げるために動いた人物が、社内の財務部・太田梨歩(飯沼愛)と判明した…というところで第3話は終了した。
第4話では、太田の家を家宅捜査した野崎ら。太田は留守にしていたものの、部屋には大量のパソコン機器や電子レンジで焼いたと思われるハードディスクなどがあり、太田をハッカーと認定。パソコン機器とともに、落語家のCDも大量に押収し、“ホワイトハッカー”東条のもとへ。
特に証拠といったものは出てこなかったが、野崎が落語家のCDディスクのある異変に気付く。ディスクを入れると、そこには太田が過去にハッキングしたと思われる記録が記載されていた。また「blue@walker」という名前が記されていた。この名前に東条は「世界で俺なんか足元にも及ばない神がいるって。その一人が『blue@walker』だ」と明かし、太田の正体は超一流ハッカーだった。
乃木は来日したジャミーンのためにドラム(富栄ドラム)が思い出アルバムを作成した写真の中に2019年にバルカ共和国で軍服姿の同期・山本巧(迫田孝也)が写っているのを発見。疑惑が残る3人を山本に集めさせ、そこで乃木が公安部とつながっていることを伝えた。その際に太田の居場所が判明したとウソの電話を伝え、山本が大慌てして出ていくのを確認する。
その行動から太田が生存している可能性が高くなった。そこから公安部が山本の追跡を開始。山本が向かったのは大宮駅。だが、人ごみに紛れて逃げられた。助けたのは初登場となった黒須駿(松坂桃李)。山本に仲間の「モニター」だと伝え、場所を移動した。
仲間だと信じ込んだ山本だったが、黒須の正体は「別班」だった。山本を睡眠薬で眠らせ、イスに縛り付けた黒須が「ねぇ先輩」と呼び掛ける。そこにいたのは乃木だった。“もう一人の乃木”と人格が入れ替わり、自身が「別班」だと明かし、「テント」の幹部でGFL社社長・アリ(山中崇)に近づくためにGFL社との合同プロジェクトを行ったとした。
自白剤を打ち込まれた山本は謎の組織「テント」のモニターだと白状。さらに、「テント」のリーダーの最後の標的が日本だと明かされた。しかし、リーダーの正体や日本を狙う理由まではわからなかった。そして太田は公安部によって生存した状態で発見され、乃木は「美しき我が国を汚すものは何人たりとも許さない」として山本を橋から落として消した。