22年3月公開の映画「シン・仮面ライダー」(庵野秀明監督)や11日公開の映画「リボルバー・リリー」(行定勲監督)、「キリエのうた」(岩井俊二監督、10月13日公開)などのプロデューサーとして知られる、紀伊宗之氏(53)が映画、映像を中心とした事業を展開する新会社K2Picturesを立ち上げ、1日から事業を開始したと発表した。同氏は、東映映画企画部ヘッドプロデューサーを務めていたが、今年4月に退職した。
K2Pictures代表取締役CEOを務める紀伊氏は、1970年(昭45)1月18日に兵庫県西宮市に生まれ、東映映画興行入社後、広島、大阪での劇場勤務を経て、会社設立直後の株式会社ティ・ジョイへ出向。劇場支配人を務めた後、東京・新宿バルト9の開業を総括の後、同社エンタテイメント事業部へ異動。「春との旅」(10年)、「放課後ミッドナイターズ」(12年)のプロデュースや、「佐賀のがばいばあちゃん」(06年)、「009 RE:CYBORG」(12年)、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」(12年)の配給を行った。
また、国内初のライブビューイングビジネスを立ち上げ事業化。さらに、アジアへの直接配給など、海外展開も積極的に推進した。14年に東映株式会社映画企画部へ異動し「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(21年)を配給。プロデューサーとして「犬鳴村」シリーズ(19年〜)、「孤狼の血」シリーズ(18、21年)、「初恋」(20年)を手がけた。