講談師の六代目神田伯山(40)が21日、都内で行われた「講談放浪記」新刊発売会見に出席した。
本作は、神田が名講談の舞台となった場所を訪ねて、講談の持つ物語としての魅力を紹介する。
伯山は、書籍について「聖地巡礼みたいな、こういう本はいつか出さないといけないなと思っていたので、とても有意義。出さなきゃいけないものを出せた」と手応えを語った。
刊行に際し苦労した点は、現場に足を運んだことで、執筆作業ではないという。「文章は九龍ジョーさんの聞き書きなので、僕ずっと喋ってるだけなので、そこは楽でしたね。イエスキリスト方式というかね。弟子に書かせるみたいなね」と理由を説明し笑いを起こした。
また、「読みにくいし興味ないよって人もいると思うんですけど」と前置きしながら「うちの師匠との師弟対談は貴重な資料となってて」と書籍後半に収録されている伯山の師匠、人間国宝神田松鯉氏との対談の価値に触れ、購入を促した。