創立70周年の劇団四季は14日、創立記念日を迎え、「オペラ座の怪人」を上演中の大阪四季劇場では、出演者を代表してラウル役の飯田達郎があいさつした。
俳優、スタッフ約1400人を抱える世界的にも最大規模の演劇集団は、1953年に浅利慶太氏を中心に学生10人によってスタートした。「演劇界に革命を起す」という志を掲げ、フランス革命の「7月14日」を創立日としてきた。
この日、大阪公演の飯田は、その思いを客席へ伝え「戦後間もない日本で、浅利慶太をはじめとした10人の学生たちの手によって産声を上げた劇団四季。劇場にお運びくださった多くのお客さまに育まれ、こうして日本全国に舞台をお届けできるまでに成長しました」と感慨深い思いを吐露。
「これまで私たちを支えてくださったすべての方々に、劇団員一同、心よりお礼申し上げます。諸先輩方が舞台にささげた祈りを引き継ぎ、これからも演劇を通じて、『人生は素晴らしい、生きるに値する』というメッセージをお届けできるよう、誠心誠意努めてまいります」と約束した。
大阪四季劇場での「オペラ座の怪人」は8月27日に千秋楽を迎え、12月10日からは、関西初上演となるオリジナルミュージカル「バケモノの子」開幕が控えている。