同作は、池井戸潤氏が山間の小さな集落を舞台に描く、戦慄の新機軸ミステリー。中村が、池井戸氏が自身を投影した主人公のミステリー作家・三馬太郎を演じる。
第一話では、5年前に“明智小五郎賞”を受賞し、会社を辞めて作家業に専念したが、その後は新作を出すたびに初版の部数を削られ、筆の進まない日々が続いていた三馬太郎(中村)が、山間の集落“ハヤブサ地区”を訪れるところから物語は始まる。
※以下ネタバレあり
亡き父から相続し放置したままになっていた一軒家の様子を確認するためだったが、太郎はハヤブサの豊かな自然に心をつかまれ移住することに。新生活をはじめてまもなく、知り合った男たちに“消防団”への入団を勧められるが、自分にはまったく似合わないからと、いったんは入団を断る。
ところが直後、ハヤブサ地区の一軒で火災が発生。消防団の必死の鎮火活動を目の当たりにした太郎は、自分も新たな居場所であるハヤブサを守りたいという思いに駆られ、消防団への参加を決意。だが、団員たちによると、ハヤブサ地区では今年に入って不審火が続いており、今回の火災で3件目。メンバーは、連続放火事件を疑っているという。
まさか、この長閑なハヤブサ地区のどこかに放火犯がいるのか…。ゾッとする太郎だが、その矢先、山原浩喜(一ノ瀬ワタル)が行方不明になるという事態が起きる。捜索隊として参加した太郎ら消防団だが、滝つぼに沈んでおり遺体となった浩喜を発見するという衝撃のラストを迎えた。
強面だが、太郎に自分で育てたという野菜を持ってきてくれるなどやさしさを見せ、「ハヤブサに移住してよかった」という太郎に笑顔も見せるなど、SNSでは「笑顔かわよっ!!」「見た目いっちゃん悪いけどマジでいい人、好きになってしまう」との声も上がっていただけに、初回でのまさかの事態に「ヒロキぃぃぃ!!!!!」「1話からこっっっわ!て終わり方」「ちょっとラスト情報量が多すぎてついていけん!」「いきなり一ノ瀬ワタルさん退場は本当にショック」「さすが池井戸作品」などの反響が寄せられていた。