競馬アートデザイナー・尾花龍一氏「実は騎手目指してました」 渡辺ありさが直撃

 ミス東スポ2022グランプリでフリーライターの渡辺ありさが、競馬アートのデザイナー・尾花龍一氏(41)を直撃した。躍動感のある競走馬と騎手の姿を迫力満点に描き、2021〜22年に手掛けた「サッポロ生ビール黒ラベル 有馬記念缶」のデザインは話題に。競走馬トランザクションの馬主でもある同氏の競馬愛や仕事について話を聞いた――。

 ――どんなお仕事を

 尾花 グラフィックデザイナー兼アートディレクターとして、エンタメコンテンツのクリエイティブ全般を担っています。近年では「競馬×和」をコンセプトにした「競馬和アート」や、競走馬をモチーフにしたNFT(非代替性トークン)アート「RHC」なども手掛けています。

 ――これまでの経歴

 尾花 僕、10代のころは騎手を目指していたんです。1993年の有馬記念を制したトウカイテイオーの走りと、騎乗した田原(成貴)騎手の馬との絆を示すようなインタビューに感銘を受けたのがきっかけですね。ところが、競馬学校の受験に失敗しまして…。デザインはもともと好きだったので、そこから一念発起してグラフィックデザインを学べる専門学校に通い、クリエイティブの仕事を始めました。

 ――なぜ競馬和アートを

 尾花 自分のクリエイティブと、10代のころに熱中していた競馬をかけ合わせ、何か面白いことができないかなと。また、日本におけるデザイナーの価値をもっと高めていけないかと思い立ちまして。世界に通用するものを作るために、和を感じさせる「書」とレースの躍動感が共鳴するようなアートに仕上げています。

 ――それが話題になった

 尾花 当初はあまり反応をもらえなかったのですが、懲りずに何頭も出していくうちにジワジワと人気が出てきて、サッポロビールの方から「この作品で有馬記念缶を作りたい」と連絡をもらえるまでになりました。反響もすごかったです。ツイッターで紹介すると数万「いいね」がつきました。

 ――この仕事をしていて良かったこと

 尾花 クリエイティブの仕事を通じて、形は違えど夢だった競馬の世界に携わることができたことです。築き上げてきたキャリアが一本の道としてつながっていると感じました。だからこそ、デザイナーという仕事の魅力をもっと広く伝えていきたいです。

 ――人生最大の挫折体験とは

 尾花 騎手の道が閉ざされた瞬間は本当にショックでしたね。絶対に騎手になると思って高校にも進学せず親元を離れ、北海道の牧場で働きながら目指しましたから。そしたら競馬学校に落ちて、牧場の仕事も手につかなくなってしまった。あれ以上の挫折は味わっていないし、逆に言えばあのときの経験が自分を強くしてくれたと思います。これから先、それ以上のショックがあるとしたら、トランザクションに何かがあったときでしょうね。

 ――持ち馬への思い

 尾花 自分の名前が馬柱に刻まれるという経験を初めてさせてくれた馬ですから、愛情はもちろん、いろいろな縁を感じる馬ですね。トランザクションほど優秀な血統の馬を持てることは、今後なかなかないだろうと思っています。

 ――今後は

 尾花 クリエイティブという仕事の価値をもっと高めたいですね。そのためには言語化して発信し続けることが大事だと思っています。座右の銘は「夢は語れば叶う」なんですよ。実際「競馬和アートでJRAとコラボしたい」とSNSでつぶやいたら、昨年の日本ダービーで実現しましたから。SNSが活発な時代だからこそ、夢や目標を言葉にする大切さを強く感じています。

☆おばな・りゅういち 1982年生まれ。奈良県出身。株式会社モンスターズ代表。アートディレクター、デザイナーとして活動中。

☆わたなべ・ありさ 1994年5月25日生まれ。東京都出身。身長153センチ、B80・W58・H82。タレント活動と並行して「週刊プレイボーイ」「日刊SPA!」などに寄稿するフリーライターとしても活躍。ミス東スポ2022グランプリとして東スポのPRに貢献している。ツイッターは【@Arisaaa_w】。

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