重度の細菌感染症のために緊急搬送されて集中治療室に入院していた米歌手マドンナ(64)が、今月15日からスタートする予定だった世界ツアーに向けて、テイラー・スウィフト(33)ら若手の人気歌手に対抗するため限界まで自分を追い詰めていたと英サン紙が報じた。
先月24日に米ニューヨークの自宅で意識不明の状態で発見されて病院に運ばれたマドンナは、現在は自宅に戻って子供たちに囲まれながら療養していると伝えられている。
現在、「ジ・エラズ」ツアーを開催中のスウィフトは、米国内だけで約6億ドルのチケットセールスを記録するなど女性アーティストとして史上最高額となる利益を上げる見込みだと伝えられている。
友人によると、マドンナはそんな若手スターたちと張り合うため自分を追いこみ、明らかにオーバーワークで燃え尽き症候群だったという。周囲は「45歳ではないし、ましては25歳でもないのだから」と自分のペースを保つよう丁寧に諭していたという。
また、別の友人は、2009年に「This is It」ツアーを目前に急死した歌手マイケル・ジャクソンさんのようになるのではないかと心配しているとも伝えている。
そんなマドンナは、倒れる数時間前に歌手ケイティ・ペリー(38)とコラボするため、レコーディングスタジオにこもっていたことも報じられている。マドンナは、ケイティをずっと称賛しており、以前一緒に仕事をしたことはあったが、実際にそれを世に送り出すことはできなかったと関係者はコメントしている。
2人は極秘レコーディングをしていたというが、マドンナのマネジャーはツアーを含め全ての仕事を一時ストップすることを発表しており、ペリーとのプロジェクトも中断されていると見られる。
マドンナは退院後もベッドから起き上がれない状態だと伝えられているが、具体的な病名や何の細菌に感染したのかなど詳細は分かっていない。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)