【アニソン四半世紀】素材の素晴らしさを一切の装飾なしにぶつけてきた一曲

【アニソン四半世紀】素材の素晴らしさを一切の装飾なしにぶつけてきた一曲

tacica「aranami」

(東スポWEB)

tacica「aranami」

 テレビ朝日系で放送された小芝風花主演ドラマ「波よ聞いてくれ」が話題になっている。同時に、主題歌の「愛の波」(マカロニえんぴつ)も評判がいい。と、いきなりドラマの話で始めてしまったが、これはアニソンのコラムなのでスイッチを切り替えよう。

 この「波よ聞いてくれ」は沙村広明の漫画が原作だが、ドラマより先に2020年にアニメ版が放送されている。今回取り上げるのは、アニメ版のオープニングテーマとして起用された「aranami」。歌っているのはこの曲が12枚目のメジャーシングルだった2人組のロックバンド、tacica。

 ある意味で「aranami」はマカロニえんぴつの「愛の波」とは全く違う方向性の魅力を持っている。「愛の波」は凝りに凝ったアレンジや曲構成で、さまざまな要素を1曲の中に詰め込んだテクニカルな曲。一方、こちらの「aranami」は力強くどっしりとしたサウンドに乗せて、のびやかでストレートなボーカルが歌い上げている。極端な言い方をすれば、素材の素晴らしさを一切の装飾なしにぶつけてきたという感じだ。

 そういえば、ドラマ版は千葉県にある架空の都市を舞台にしているが、原作とアニメでは北海道札幌市が舞台。そしてtacicaのメンバーは2人とも北海道出身だ(アニメで主役・鼓田ミナレの声を担当した声優の杉山里穂も同じく北海道の出身)。「aranami」は北海道の広い大地から生まれたような力強いアニソン、と言っても間違ってはいないような気がする。

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