落語家でタレントの笑福亭鶴瓶が4日、MBSラジオ「ヤングタウン日曜日」(関西ローカル)の生放送で、肺がんと間質性肺炎のため5月19日に死去した元タレント・上岡龍太郎さん(享年81)を悼んだ。
上岡さんとは、公開収録で台本・打ち合わせなしに1時間のフリートークを展開する読売テレビ「鶴瓶上岡パペポTV」(1987〜98年)で名タッグを組んだ。TBS系「鶴瓶のスジナシ!」(98〜2014年)、テレビ東京系「きらきらアフロ」(2001年〜)などアドリブ、ハプニングを楽しむ鶴瓶の源流にもなった。
上岡さんの長男で映画監督の小林聖太郎さんからメールが届き「僕もビックリした」といい、小林さんが元タレント・島田紳助さんの連絡先を知らなかったため、鶴瓶が明石家さんまに伝えるように託したという。
上岡さんを「龍太郎師匠」と呼び、「面白い、優しい人でした。僕は怒られたことが一切ない」と回顧。共演した「パペポ」の起源は「楽屋で僕の話を鼻を鳴らして笑ってくれて。『一緒にやってくれませんか』と(お願いした)」。当初はテーマを掲げた雑学合戦というコンセプトでやろうとしたが「『鶴瓶ちゃんが雑談して、俺が横で聞く』。その聞き方、ツッコミが最上級で」と話した。
上岡さんの引退後、「鶴瓶ちゃん、アンタ、ようCM出てるけど、アンタを嫌いな人にはたまらんで」と電話があったといい「『あ、そうですか』しか言われへん」と苦笑していた。