歌手の郷ひろみ(67)が、4日放送のフジテレビ系「まつもtoなかい」(日曜後9・00)にゲスト出演し、プロ意識について語った。
フリーアナウンサー古舘伊知郎らとともに、プロについて激論をかわす中、「僕はオリジナリティーというのは、完璧なコピーから生まれる、100%のコピーから生まれると常に思っていて」と意外なポリシーを告白。「まねなんですよ。全部まねしていって、100%マネできたなと思っていたら、いつの間にかオリジナリティーがそこに生まれているという、僕の考え方」と続けた。
自身の代表曲「GOLDFINGER’99」へのアプローチも、そんな考えから生まれたという。「『GOLDFINGER’99』も、何千回、何万回ってオリジナルのリッキー・マーティンをずっと聴いたんですよ。自分で表現できるところまで行って、“こんな感じかな”というような時に、実はオリジナリティーというものが生まれて」。さらに「それまでは一切、文句を言わないんですよ。それまでに文句を言うと、これができないから、こうやっていうふうに…と言われるのが嫌なので」と、自身のこだわりも口にした。
重みのある郷の言葉に、MCの中居正広は「“模倣で学び”というのが、スッと出てくるのがすごいなって」と感心。古舘から「ひろみさんも、ものすごい若い時は言えなかったでしょうね」と、長年の経験で得た学びであることを指摘されると、郷は「そうなんだろうね」とうなずいていた。