元タレントの上岡龍太郎さん(かみおか・りゅうたろう、本名・小林龍太郎=こばやし・りゅうたろう)が5月19日、肺がん、間質性肺炎のため大阪府内の病院で亡くなっていたことが2日、引退後の窓口となっていた米朝事務所から発表された。81歳だった。京都市出身。
上岡さんの訃報を受け、お笑いタレント古坂大魔王(49)が自身のツイッターで思いをつづった。「僕がこの世界で憧れた方々。とんねるず、ビートたけし、竹中直人、志村けん。そして考え方や思考術、知的と笑いのバランス…世の中の見方と人間の業や宇宙の仕組みまで…真似したのが実は上岡龍太郎さん。捻くれた考えを笑いの高みへと昇華する。憧れました」。自身のお笑いの手本になる存在であったことを明かした。
上岡さんは人気絶頂だった2000年に引退し、その後はほとんど公の場に姿を現していなかった。古坂も一度も会ったことがなかったといい、「…上岡さん…。お会いしたかったです」と無念さを募らせていた。
上岡さんは1959年、横山パンチの芸名でトリオ芸人「漫画トリオ」としてデビュー。68年に解散後はABC取材テレヒ゛「探偵!ナイトスクープ」や関西テレビ「ノックは無用!」などで司会者として活躍。歯に衣(きぬ)着せぬコメントで人気者となり、関西芸能界のご意見番として活躍した。2000年に引退。その後は大好きなゴルフなどを楽しんでいた。