■ピクサー最新作の舞台は「エレメントの世界」
「トイ・ストーリー」の“おもちゃの世界”、「モンスターズ・インク」の“モンスターの世界”、「ファインディング・ニモ」の“海の中の世界”、「インサイド・ヘッド」の“頭の中の世界”、「リメンバー・ミー」の“死者の世界”など、“もしもの世界”を舞台に物語を作り上げてきたディズニー&ピクサーによる最新作「マイ・エレメント」。
本作は「もしもエレメントの世界があったら、どんな性格で、どんな暮らしをしているのか、どうやって触れ合うことができるのか?」というコンセプトで、火・水・土・風のエレメントたちがそれぞれの特性に合った方法で人間のように暮らす世界が舞台。
熱くなりやすくて家族思いな火の女の子「エンバー」と涙もろくて心優しい水の青年「ウェイド」という、その気になれば互いを消せる性質を持ち、すべてが正反対な2人を主人公に物語が描かれる。
■カンヌ国際映画祭のクロージング作品に決定
「マイ・エレメント」が第76回カンヌ国際映画祭のクロージング作品に決定した。ピクサー長編作品が同映画祭で公式上映されるのは2009年(第62回)の「カールじいさんの空飛ぶ家」、2015年(第68回)の「インサイド・ヘッド」、2020年(第73回)の「ソウルフル・ワールド」に続き、4作目となる。
なお、「カールじいさんの空飛ぶ家」などのピクサー作品過去作はディズニープラスで配信中。
■ピート・ドクター(ピクサー・アニメーション・スタジオ/チーフ・クリエイティブ・オフィサー) コメント
今年のカンヌへの復帰はピクサー・アニメーション・スタジオにとって、とても特別なことです。私たちがようやくパンデミックから抜け出し、ストーリールームやアニメーション制作、ブレインストーミングでまた集まることができ、そしてカンヌの地に戻ってくることができたことは喜びであり名誉なことです。
そして、並外れた素晴らしいストーリーテラーであるピーター・ソーン監督の「マイ・エレメント」はとても面白くて、心に深く響き、率直に言っても観るものを圧倒する作品になっています。本作は大きなスクリーンのある劇場で映画を楽しんでもらうために制作しました。カンヌ映画祭でワールドプレミア上映されることをとてもうれしく思います。
■ティエリー・フレモー(カンヌ国際映画祭総代表) コメント
長年にわたり、カンヌ国際映画祭は世界中からのアニメーション映画を上映してきました。ピクサー・アニメーション・スタジオは、ピート・ドクターが監督した「カールじいさんの空飛ぶ家」で2009年のカンヌ映画祭のオープニングを飾り、カンヌの歴史を作りました。それはとても素晴らしいイベントでした。今年のクロージング作品として「マイ・エレメント」を上映することは、私たちがそれぞれの人生について改めて思いを巡らせるための素晴らしい機会となるでしょう。